不器用な囀り 1 (ゼルガウ)





 自分のベッドで寝ていたはずのガウリイが、俺のベッドに潜り込んできた。

 肌寒かったのか。
 自分のベッドが寝心地が悪かったのか。

 たまに、ガウリイは俺のベッドに潜り込んでくる。

 そのまま俺が眠っていれば良いのだろうが。
 さすがにベッドに潜り込まれて来たら、気づくだろう。

 というか。
 ベッドに潜り込んですぐに、ガウリイは俺に抱きついてくるから。

 苦しい。


 狂おしくなる。



 もともと俺達は周りにも明かしてはいないが、付き合っている、といっても語弊の無い仲であり、関係も持っている。

 それでも、俺の衝動が抑えられるわけではなく。


「ガウリイ、寝るなら自分のベッドに行け」
 俺としては最後通告のつもりなのだが、返されたのは眠気に負けているガウリイの呻き声のみで。
 すりすりと俺に頭を摺り寄せる。

 どこまで自覚しているんだか。

 いや、全然自覚が無いのは分かっているんだ。
 だから振り回される。


「最後にシタのは4日前だったか…」

 俺の漏らした言葉に、ガウリイは何の反応も返さない。


「なあ、ガウリイ、眠るんだったら自分のベッドに…」
「んぁ……」

 寝ぼけの混じった声は、否定の言葉も、拒絶の言葉を上げることもなくて。
 ただその声の振動で俺を煽る。


 めちゃくちゃにしてくれと。

 そう言っているようにしか聞こえない。


 つっ……、と俺の喉元を彷徨う指先。
 俺を見上げる瞳は濡れていた。


つづく



いや、うん、どうせ次に書くのはHシーンなんですが。
とりあえず、自分自身を落ち着かせてみました。

ちょっと疑問に思ったんですよ。
BL的ゼルガウってどんなのだろう、って。

で、書いてみました、みたいな?



ブログにて2011年5月1日公開

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