稽 古 日 程

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チンチン電車物語       作・伊藤隆弘 演出・長沼秀治



      広島の?高校の教師である伊藤先生の作品で、先生の許しをいただ
  いて「お父さんのチンチン電車」という作品を潤色し、市民劇団なりに
  作ってみました。現在から終戦時にタイムスリップして、あの原爆投下
  の日、被爆したチンチン電車の運転をしていた女の子を捜し求めて荒
  野を歩き回り、原爆症にかかった父の過去を知り、生きていく道を探し
  あてるという物語です。作者がわさわざ広島からご夫婦で観劇に来てく
ださいました。

 わたしの太郎           作・小寺 暢 演出・長沼秀治



      御池小学校6年生の川越めぐみさんが書いた作文『がんばれ太郎』を
  小寺 暢氏が脚色した作品。母牛を亡くした子牛を育成し、出荷するま
  での畜産農家の風情と少女と子牛の愛情物語です。「右手にマウス、左
  手にカブトムシ」 過疎化されつつある地への愛着がにじんでいます。
市民劇団らしい舞台ですね、と評価されました。

見果てぬ夢            作・堤 泰之 演出・池田弘美



ソレイユ               構成・演出  新村美子



新村美子の意欲作。菓子の小学校の子供達や父兄に協力をいただきました。

めろどんの子守唄       作・演出 池田弘美



  選定台本にいきづまり、「それなら私が・・・」と書いてくださった池田弘美
  の処女作品です。昔話にある「めろどんの御器」を素材として、推理劇風
  に仕上げています。作者の言葉・・・「私にとっては、自分が書いた脚本が
  初めて舞台になった記念すべき作品です。この作品を書き始めた頃の様
  々な諸事情や、当時、私がよく読んでいた小説などの影響を受けたせいか、
  いささか暗い作品になってしまいましたが、この地域の文化や伝承を作品
  のなかに込めたいという思いは、ほんの少しですが達成できたのではない
かと思っています。

500年後のももたろうさん  作・演出 富永ゆかり


   団員富永ゆかりの「昔々のとってもおかしなものがり」に続いての2作品目。
       前作品は2004年8月の『夏季ファミリー劇場』で中央公民館で公演しました。   
   市民会館での本公演としては処女作品です。市民会館での最後の公演とな
    りました。宝物を持ち帰った桃太郎は、鬼ヶ島で「永遠の命」の魔法のかかっ
   たあめ玉を食べ、365人のお嫁さんをもらい500年生きてきました。でも3
   65年目の可愛い嫁さん(姫子)に贅沢ゼンマイさせて貧乏になります。格差
   社会の住み難い世の中になり、長生きする不自然さをも感じて、魔法を解く
   天女が鬼ヶ島で滅び去った鬼の霊を慰めているということを知り、500年ぶ
り合った犬と猿とキジを連れて鬼ヶ島に向かいます・・・

出立ー富松良夫との出会い 構成・演出 長沼秀治



都城総合ホールMJの会館記念公演。
    富松良夫は明治36年姫城町に生まれ、昭和29年に心臓弁膜症で死亡。
   6歳で母親をなくし、且つ脊髄カリエスにかかり、脊髄が湾曲してしまいま
   した。小学校時代は教室の片隅に一人たたずんでいたそうです。妹さん
   の姉弟愛や友人達(中でもお茶の水女子大の学長などを歴任された坂元
   彦太郎さんは生涯の親友)の友情に支えられ、障害をもった人生の寂しさ
   や苦しさを乗りこえ、孤独を感じず、生涯を送ったと、甲斐元町にお住まい
    の中山正道さんが回顧しています。文芸界の中では「薄幸の詩人」「清澄の
    詩人」「南の宮沢賢治」などと称される抒情詩人です。詩人の紹介と詩の朗
読、富松さん作の小劇『出立』を上演しています。

彦市はなし           作・木下順二  演出・長沼秀治


     夏尾中文化祭参加3作品目。今回は2ヶ月ほど前に依頼があり、団員の
     減少により作品に困ったが、新入団の仲間の情熱を受け、木下順二さん
     の「彦市はなし」を選び、あいてる時間をフルに使って稽古をし、何とか見
せられるまで行くことが出来た。よかったよかった。

(都城風習劇) オットイヨメジョ   作・不明  演出・長沼秀治



     今日ではあまり行われてはいないそうですが、戦後まであった風習で、
    親に反対されている恋人同士の結婚を承諾させるために、仲人が採
った手段の一つだそうです。

おんちょろ経              作・演出 富永ゆかり


      富永ゆかりさんの書き下ろしです。お経を知らぬ怠け坊主が婆さんに
      まれてデタラメなお経を教えます。素直にそのまま覚える婆さん。ネズ
      ミ・泥棒がそれに絡みコミカルな芝居となっています。団員減少のため
          最後の自主公演になりました。今後は他団体と協力して活動してまいり
ます。

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