田中整体療院

トピックス(健康関連)    

交通事故に遭ったことのある方へ(打撲全般含む)(2012.12.15.)

  

100年以上前に生まれた手技に“オステオパシー療法”というものがありますが、   
1896年、アメリカのバーモント州にてオステオパシーが初めて医療業務として   
認可されました。

  

現在、全米50州で医学として公認されておりオステオパシー医科大学の卒業生は   
医師そのもの。   
オステオパシー・ドクターはD.O.(Doctor of Osteopathic Medicine)と呼ば   
れ、いわゆる医師(M.D.)と同等の地位を得て、投薬や手術などの医療業務を   
行っています(イギリス、オーストラリア、カナダ、ロシア、スペインにおい   
ても医療系国家資格として認められている)。

  

そのオステパシー療法からの派生技術で頭蓋仙骨療法(クレニオ・セイクラル・   
セラピー)というものがあり、その中で、   
"外部からの衝撃を体に受けたり、転んで体が着地した所に受けたダメージが   
症状を引き起こす"   
と語られています。

  

その一文を以下に引用します。

  

傷害エネルギーは、ある一定の距離だけ体に入っていきますが、その距離は、   
衝撃の強さと、体の組織の厚みや密度との関係によって決まります。もし、   
なんらかの理由で、患者の体が、その力、あるいは傷害エネルギーを放散さ   
せることができなければ体組織の痛みが起る

  

つまり、   
打撲による“衝撃エネルギー”が体内に残ったままになっていると、   
色々な症状を引き起こすことがあるということです。

  

典型的な例を示すと、交通事故。

  

信号で止まっていた所に後ろから追突されたとします。   
運転席に座っていたとして、追突の瞬間、無意識のうちに腕、足に思いっきり   
力が入ってしまいます。首は、支えるものがないため前後に振られます。

  

そしてこの時(以下の説明をすんなり飲み込めないかもしれませんが)、   
腕からも足からも、そしてシートベルトの位置等からも物理的な衝撃エネルギー   
が入ります。このエネルギーが何らかの理由で体内に残ってしまうと、   
首痛、膝痛、腰痛、頭痛、めまいなどなど様々な症状を引き起こします。

  

発症は、直後だったり数年後だったりしますが、   
その衝撃エネルギーが抜けない限り、数十年後であっても悪影響を及ぼし   
続ける場合があります。

  

参考までに、当院にも上記原因を抱えられた方が多数来られています。

  

その一部をご紹介いたします。

  

◆58歳男性   
20年ほど前、交差点を青信号で直進中左側からぶつかってきた。   
来院時症状は、体全身、とにかくずっと痛い。   
⇒右側頭部から衝撃エネルギーを抜く。

  

◆33歳女性   
10年ほど前助手席に乗っていて右側から追突される。   
フロントガラスに頭をぶつける。   
7年前運転していて衝突。事故直後、シートベルト位置が痛かった。   
来院時症状は、頭痛・首・肩こりがひどい。その他様々な症状あり。   
⇒左前頭部、及びシートベルト位置から衝撃エネルギーを抜く。

  

◆45歳女性   
小学6年生の時、尻もちで尾てい骨骨折。   
来院時症状は、体後面全体がずっと痛い(骨折して数年後から今に至るまで)。   
その他様々な症状あり。   
⇒尾てい骨から衝撃エネルギーを抜く。

  

◆55歳男性   
25年前歩いていて車に轢かれ、転倒時に手をついて左手首にヒビが入る。   
20年ぐらい前に運転していて追突。直後全身筋肉痛。   
来院時症状は、右肩、左腰、右膝、右ふくらはぎの痛み   
⇒両手・足(特に左手首のヒビの入った所は念入りに)、及びシートベルト位置   
から衝撃エネルギーを抜く。

  

◆50歳女性   
半年前、赤信号で減速している所に後ろからトラックが追突。   
対向車線に押し出されそこでも衝突。   
来院時症状は、横になると胸・背中が苦しくなり寝れない状況。   
その他、首・肩周りの痛みがひどい。   
⇒シートベルト位置、及び左膝から衝撃エネルギーを抜く。

  

◆23歳女性   
5年前うしろからの追突事故に合う(後部座席に搭乗)。    
来院時の症状は、首・肩全体が重くてこっている(痛みもある)。   
⇒前頭部から衝撃エネルギーを抜く。

  

◆51歳男性   
18歳の時屋根から落下。後頭部を打撲。   
武術の練習で左肋骨に2回ヒビが入る。   
1ケ月前、赤信号停止している所に後ろから追突される。   
来院時の症状は、片頭痛(高校2年から現在に至るまで。最近、毎日頭痛薬を   
服用している状態)、首・肩・腰の痛み、左脚の前後面に感覚がない等。   
⇒後頭部、及び左肋骨のヒビの入った所から衝撃エネルギーを抜く。

  

◆33歳女性   
2週間前、自転車通勤中、大型バイクにひかれる。左肩・膝を打撲。   
来院時の症状は、手のひら・わきの下に汗をかくことが多い、耳鳴り、何かする   
とすぐ疲れる、何もやる気が起らない、ささいなことでもイライラする、ひどい   
頭痛(いずれも事故後の発症)。   
⇒左肩、及び膝から衝撃エネルギーを抜く。

  

上記いずれの方も、どこへ行ってもせいぜいその時だけとの事でした。   
なぜ結果が得られなかったのかは既にお分かりかもしれないですが、単純に   
衝撃エネルギー”を抜いていなかったからです。それなしでは何をやっても   
結果が得られない場合があります。

  

交通事故に限らずですが、   
・今出ている症状の原因として何も思いあたるものがない   
・過去に打撲を負った経験がある   
という方は、過去に受けた打撲が原因の可能性があります。

  

もしよろしければ、この問題に対しては、当院をご検討頂ければと思います   
(不定愁訴のある方への所でも書きましたが、大変残念なことに、これに対処   
できるところも極々一部という状況にあります)。

  

(引用書籍)   
「クレニオ・セイクラル・セラピー」ジョン・E・アプレジャー著(2005年2月)   
「体の痛みを確実に取る!」早瀬久義著(2001年2月)

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