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カフェイン過剰摂取の害(2018.3.15.)

2015年、国内でも急性カフェイン中毒による死者が出ているほどですから、大なり小なりカフェインに害のあることは予想できます。しかし、世の中的には目立って注意が喚起されていないため、意識していない限り、誰もがカフェイン過剰摂取の害に陥る可能性があります。決して、軽視できないものです。
以下参考書籍からの要点を引用記述していきます。


1.【一日のカフェイン摂取許容量】
2.【カフェイン含有量】
3.【カフェインが含まれているもの】
4.【カフェインの影響】
5.【合成カフェインの問題】
6.【残留農薬情報】
7.【ミネラル不足情報】
8.【参考書籍】
9.【参考サイト】


1.【一日のカフェイン摂取安全量】
後述の通り、体重、耐性、喫煙の習慣、経口避妊薬の服用、ブロッコリーの摂取量などにより変動します。参考サイト①②も参考にして、目安的な数値を書くと、
◆男性(300㎎)
◆女性(200㎎)


2.【カフェイン含有量】・・・参考サイト①②③も参照
1杯のコーヒー(約150ml)には約100mgのカフェインが含まれている。
◆コーヒー1杯に含まれるカフェイン量には51~322mgまで6倍を超える開き
あった。
◆コーヒー豆に含まれているカフェインは、熱が加えられると昇華するので、焙煎
時間の長い深煎りではカフェインが消失する量が多い。従って、深煎りコーヒー
の方がカフェインの含有量は少ない
濃いめの緑茶は薄めのコーヒーと同程度のカフェインが含まれている。
とりわけ、高級な緑茶の玉露には1杯(150ml)で240mgも含まれている。
また、茶にはカフェインの他に、タンニンというポリフェノールの仲間が含まれ
ている。タンニンはビタミンやミネラル、特に鉄や亜鉛の吸収を妨げる(後述の
【ミネラル不足情報】・参考サイト④⑤⑥参照)。


3.【カフェインが含まれているもの】
◆意外な飲料に含まれているカフェイン
カフェインが含まれる食品はコーヒーに限らない。緑茶、紅茶、コーラなどのド
リンク、チョコレート、ココアにもかなりの量のカフェインが含まれている。
カフェインを含む栄養ドリンク解熱鎮痛薬も多い。
だから、コーヒーや紅茶の摂取を避けても、栄養ドリンクや風邪薬をたくさん
飲むと、一日に500mg以上のカフェインを摂取することもあるから要注意! 
以下参考サイト①②③から部分転載。
   ・缶コーヒー        (50~200㎎/本)
   ・ペットボトルカフェイン飲料(50~230㎎/本)
   ・エナジードリンク     (22~142mg/本)
   ・解熱鎮痛薬        (80mg/回)
   ・鼻炎用カプセル      (100~150mg/日)
◆エナジードリンク
日本では医薬品や指定医薬部外品の栄養ドリンクとは区別して、手軽に気合を入
れるのに飲まれる炭酸飲料などを「エナジードリンク」と呼びます。このエナジ
ードリンク分野に、2012年から、海外ブランドを中心とした新ブランドが複数
登場しました。この分野の老舗と言えば、「レッドブル・エナジードリンク」で
すが、「バーン リフレッシュエナジー」や「モンスターエナジー」などが加
わりましたが、その成分(カフェイン)には十分注意を払ってください。
ちなみに、2012年、アメリカで、大きなサイズの「モンスターエナジー」を飲
んで、カフェインによる不整脈で14歳の少女が死亡した、として遺族が製造会社
を提訴し、大きなニュースになりました。日本のサイズはアメリカより小さいと
はいえ、やはり特に、子供や高齢者の方は注意が必要です。また、アメリカの
大学生(と、おそらくは高校生)のパーティーでよく見られる、アルコールと
エナジードリンクを混ぜて作るカクテル消費が増えているようです。そうした
若者のパーティーから急性アルコール中毒で救急外来に運ばれるケースが増加し
続けています。
◆「エキセドリン」や「アナシン」のような評判のよい市販の鎮痛薬にもカフェイ
ンは使われている。市販されている他のカフェイン剤には、「デクサトリム」
などのように痩せる効果があると宣伝しているものもある(カフェインに痩せる
効果はないのに)。
◆味付けの問題が解決できれば、カフェイン入りガムには従来のカフェイン製品よ
り大きな利点がある。カフェインは舌下の粘膜から吸収されやすいからだ。ウォ
ルター・リード陸軍研究所で行われた研究で、ガムの場合は5~10分でカフェイ
ンの効果が現れるが、コーヒーやコーラのような飲料や錠剤で摂取した場合は
30~45分もかかることがわかったのだ。


4.【カフェインの影響】
◆カフェインの摂り過ぎがうつや疲労を引き起こす
コーヒーの飲み過ぎ、すなわちカフェインの過剰摂取は、脳に悪影響を及ぼす
だけでなく、うつ疲労も引き起こす原因となっている。毎日カフェインを大量
に摂取し続けると、カフェイン耐性ができることに起因して脳と副腎が疲労して
いき、ドーパミンやアドレナリンが十分に作られなくなる。このため、やる気も
集中力もなくなり、うつや疲労に襲われることになる。
◆コーヒーの飲み過ぎは脳に悪い
(コーヒーを一日5杯以上飲むと頭の回転が鈍くなるようだ)。
◆カフェインを過剰摂取した人は、コーヒーを飲むとアレルギーを起こしたり、肝
臓におけるカフェインの解毒が進まなくなったりすることがある。すると、
カフェインによる脳の興奮が止まらず、心が大きく乱れることになる。
◆この研究チームは、「カフェインの摂取量が適切であれば、筋肉の機能を高め、
疲労感を抑制できるが、摂り過ぎると、筋肉の収縮力を弱めてしまうというこれ
までの研究結果を確認した」。ただこの研究の弱点として、被験者の数が少なか
ったことや被験者の特性が独特だったという点が挙げられる。
◆スイス人研究者のハンスは、200㎎のカフェインを投与した健康な被験者の脳
波を脳波図に記録して活動度を測定したが、その晩の就寝時間まで、被験者は
朝に摂ったカフェインの影響を受けていた。
◆カフェインに弱い人はカフェインを摂ると強い不安感が生じ、精神に及ぼす
カフェインの副作用が不眠の弊害よりも深刻になる場合がある
(不安以外に、めまい、震え、息切れ、頭痛、不整脈、軟便等の訴えもある)。
◆カフェインの作用は、運動能力や認知力の向上から不眠や不安障害に至るまで
多岐にわたるが、どの作用もカフェインを代謝する速度によって変わる。体内で
のカフェインの半減期は4~5時間だ。これはカフェインの血中濃度が半減する
のに要する時間だが、この時間は人によって劇的に変わる。例えば、経口避妊薬
を服用している女性は半減するまでの時間が2倍になるので、同じ量のカフェイ
ンから2倍の刺激を受けることになる。喫煙者は非喫煙者に比べてカフェインの
代謝が2倍速いので、カフェインから受ける刺激は半分になる。
また、カフェインの代謝速度は体重によっても変わる。
◆カフェイン代謝の及ぼす影響については、体重、耐性、喫煙の習慣、経口避妊
薬の服用、ブロッコリーの摂取量といった要因に加えて、遺伝的な要因について
も研究が進められている。
◆2007年にギリシャの研究チームが報告した事例はさらに不思議だ。
パニック障害をもつ31歳の男性に400mgのカフェインを投与すると、「極度の
不安と恐怖、神経過敏、心拍数の上昇、発汗、胸の痛み、めまい、失神や死の
恐怖、実験から逃げ出したいという衝動」を伴うパニック発作が引き起こされ
たのだ。これはパニック発作の典型的な例で、カフェインを400mgも投与され
たのだから、驚くほどのことではない。意外だったのは、発作が起きる前に感
じられた奇妙は感覚だった。「被験者は珍しいタイプの幻聴に襲われた。自分
が何か考えると、そのたびに最後の言葉がはっきりと、こだまのように繰り返
し聞こえたと報告したのだ。・・・」
◆医療の専門家は、慢性精神疾患の原因として、カフェインの過剰摂取を疑う
とを勧めている。
◆答えを知っているのに一時的にそれを思い出せない度忘れというじれったい
現象は、認知科学では「舌先現象」として知られている。カフェインは目先の
一連の思考に関連する言葉を想起する能力は向上させるが、反対に、関連のな
い言葉を思い起こす能力は低下させるのだ(舌先現象は増える)。
◆コカ・コーラ社は2013年に、「カフェインは少量なら問題はありません。
眠気を覚まし、注意力を高めてくれます。しかし、摂り過ぎると、不安症、
神経過敏、睡眠障害、血圧上昇、動悸、筋肉の痙攣を引き起こす可能性があり
ます」と、サンドラ・フライホファー医師がカフェインについて少し突っ込ん
だ話をしているビデオをウェブサイトに載せた。
このビデオがエナジードリンクに対するコカ・コーラ社の姿勢を若年層に示す
ことを意図しているのは明らかである。フライホファーは、4~12歳の子供は
1日にカフェインを45~85mg以上摂るべきではないと述べているからだ
(しかし、この分量でも非常に多いと思われる。例えば、体重20kgの6歳児
が75㎎カフェインを摂るのは、82kgの大人が300mg摂るのに相当する)。
「しかし、カフェインが大量に含まれたエネジードリンクは、青少年や子供の
飲み物としてふさわしくないのは明らかです」とフライホファーは締めくくっ
ている。
◆カフェインは糖の仲間であり、やはり血糖を上げる性質があります。健康に
心掛けるなら、1日にブラックコーヒーは2杯までにした方がいいでしょう。
緑茶にもカフェインが入っていますが、コーヒーより含有量も少なく、ゆっくり
と血液中に放たれるため、カフェインの良い面だけを摂りこみ、悪い面は除外し
てくれると言えます。緑茶は良い意味で免疫システムを刺激し、ガンの予防効果
が期待できたり、心臓にも良いことがわかっています。
これに対して、コーヒーのカフェインは、血液中に放たれるスピードという意味
で、直接糖と見なすべきかもしれません。まさにこの性質のために、朝一番で
コーヒーを飲むと、脳を叩き起こすことができるのです。だから、飲むなら緑茶
がいいと外国人のマイク・ドンカーズ(市民ジャーナリスト)さえ勧めています


5.【合成カフェインの問題】
◆コカ・コーラなどの大手清涼飲料会社では、数十年前から製薬工場で生産され
た「合成カフェイン」を使っている。
◆合成、天然を問わず、カフェインには不純物が含まれている可能性がある。不純
物には健康に良いものも、悪いものも、単に風変わりなだけのものもある。その
ために、合成カフェインには奇妙な特性が見られることがある。光ることがある
のだ。「合成カフェインの蛍光発光を減らす方法」が米国の特許番号2584839と
して登録されていたために、それがわかった。ファイザー社のバックリーという
研究者は1950年に特許申請書にこのように記している。「合成されたカフェイ
ンには固形にも溶液にも青味の強い蛍光発光が頻繁に見られる。(・・・)蛍光
発光はカフェインが使用された製品にも頻繁に生じて、著しい不利益をもたらす
ので、蛍光発光の増加は極めて望ましくない」。亜硝酸ナトリウム、酢酸、炭酸
ナトリウム、クロロホルムを使えば、比較的簡単にカフェインから蛍光物質を除
去することができる。
◆オーシャンスプレー社は、自社の「クランナジー」を「緑茶から抽出した天然
カフェインで飲用効果が高められています」と宣伝している。2013年初めに
ニューヨークで発売された「フラヴァ」という新しいカフェイン入りフルーツ
ジュースは、合成カフェインに狙いを定めて、ウェブサイトで更に突っ込んだ
表現をしている。
「炭酸飲料やエナジードリンクの多くは工場で製造された合成カフェインを使っ
ていますが、合成された刺激剤は依存性をもたらす可能性があり、有害です。
フラヴァはお客様の身体を大切に考えています。弊社がコーヒーの生豆から抽出
した天然のカフェインを使うのはこうした理由からです。天然のカフェインは、
脳の機能と集中力を高 めます。国内の一流選手も利用しています」
日本では、カフェインは長い食経験があることで、例外的に指定を受けること
なく使用・販売などが認められている既存添加物の扱いなので、新たな確認を受
けなくても利用できることになる。そうなると、2000年代以後に登場した新規
な製品に含まれるカフェインが天然原料から抽出されたものに限られているの
か、実際の状態が調べられているのかどうかは分からない。


6.【残留農薬情報】
◆果物も危ない、お茶も飲めない
神経毒性のある新型殺虫剤が、EUの300倍も残留している恐れがあります。
「指先の震え」「短期の記憶障害」「腹痛・胃痛」「心不全」「うつ」・・・
世界のミツバチを全滅に追い込んでいる新農薬「ネオニコチノイド」は、お茶や
果物にも散布されています(農薬なしでの商業栽培はそもそも難しい)。この
ネオニコチノイド系殺虫剤は、有機リン系に代わって年々、その使用量が急増
しています。「有機リン系より“毒性”は弱い」・・・という触れ込みでした
が、それは真っ赤な嘘です。
毒性は、
急性毒性(神経毒性)、②生殖毒性、③遺伝子毒性、④鳥類被害
水生動物被害、⑥土壌汚染、⑦農薬耐性
・・・と極めて問題が多い。


7.【ミネラル不足情報】(鉄と亜鉛のみ記載)
◆鉄の不足症状(抜粋)
・気分はよいですか
 いらいら、不安、怒りっぽい、うつ、神経過敏、忘れっぽい、注意力が散漫、
 思考力が低下、集中力が低下、
・体調はよいですか
 だるい、疲れやすい、虚弱、顔色が悪い、動悸がする、頭痛、頭重、肩こり、
 不眠、免疫力低下、スタミナ低下、  低体温、冷え性、めまい、立ちくら
 み、耳鳴り、髪が脆い、指や足先に刺すような痛み、爪が割けやすい、
 朝起きにくい
・口に異常はありませんか
 口角炎、舌炎、舌の先が痛む、舌がつるつるになる、食べ物が喉につかえる
・胃腸は快調ですか
 食欲不振、消化不良、吐き気、お腹が張る、便秘、下痢
◆亜鉛の不足症状(抜粋)
・気分はよいですか
 ウツ状態、無気力、無欲、無感動、情緒が不安定、居眠り、注意力散漫、
 ぼける、脳の機能が低下する、記憶力が低下、ストレスに弱くなる、不機嫌、
 怒りっぽい
・体調はよいですか
 免疫力低下、感染しやすくなる、病気回復遅延、アルコールに弱くなる、
 脂肪肝、味・香り等五感が鈍くなる、聴覚低下、
 耳鳴りがしやすい、貧血、B6欠乏症、腎臓が弱る、アルツハイマー病
・目は健康ですか
 目がまぶしい、白内障、緑内障、視力が落ちる、色盲、眼瞼のただれ、
 暗順応が低下
・手足は軽く力強いですか
 筋肉が弱る、骨折が治りにくい、骨粗鬆症、関節炎、神経痛
・皮膚は健康ですか
 肌がかさかさする、皮膚が弱る
・口に異常はありませんか
 味や臭いがわからなくなる、口角のただれ、舌のただれ、口内炎、口が苦い
・胃腸は快調ですか
 食欲不振、嘔吐、下痢、腸の消化吸収力が低下、胃腸障害、腹痛、胃炎


8.【参考書籍】
〇「食べ物を変えれば脳が変わる」生田哲著(2008年)
〇「新版 薬剤師がすすめるビタミン・ミネラルのとり方」福井透著(2010年)
〇「カロリーゼロにだまされるな」大西睦子著(2013年)
〇「医者とおかんの社会毒研究」内海聡著(2013年)
〇「知ってはいけない 医食住の怖~い話」船瀬俊介著(2013年)
〇「カフェインの真実」マリー・カーペンター著(2016年)


9.【参考サイト】
知っていますか? 自分のカフェインの「安全量」(日経Gooday )
気になるお茶の【カフェイン】1日どのくらいなら安全なの?
飲み物別のカフェイン含有量まとめ
緑茶は1日何杯まで!?緑茶の健康効果と適正量のお話
(大井川茶園 公式ブログ)
緑茶の飲み過ぎ、量は?症状は胃痛・吐き気・下痢!?貧血にも!
煎茶・緑茶の違い、効能やカフェインの量は?番茶とほうじ茶の違い!
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