田中整体療院

トピックス(健康関連)    

緊張をとるジブリッシュ(2017.06.14.)

◆ジブリッシュ(めちゃくちゃ言葉) 
外国語を話しているように声の「抑揚」や「スピード」や「間」を変えてめちゃ
くちゃ言葉をしゃべり、理性を緩めて、緊張をとり、脳や心を解放させる。何も
感じてなくても笑ってみたり、ふざけてみたりする。楽しみやすくなり、しゃべ
り方の表現が広がる(直接緊張をとることは不可能に近いが、楽しくなると自動
的に緊張が取れる)。「あー」や「うー」など単調になりやすいが、日常会話く
らいの滑舌でいろんな音を使う。
・参考サイト
笑い総研 
・動画
ジブリッシュで一瞬で雑念を消し去る!

【応用編】
・ジブリッシュで掃除
ジブリッシュで楽しくなったら、その気分のまま掃除など他のことをして意識を
そらす。掃除を意識しながらも、ただ音を発しているだけでなく、会話をしてい
るようにする。無理に楽しくなろうとしなくても楽しくなる。

・変顔でジブリッシュ
感情がない状態から変顔をして、その表情に合う声や話し方をする。普段の自分
がやらない声や話し方にする。ジブリッシュだけの時よりしゃべり方の幅が広が
る。
どんな練習でも新しい感覚が芽生えたときは、新鮮で楽しいと感じるか、びっく
りして何も感じなくなる。感じなくても普通に戻さずに続けると、慣れて新しい
感覚を受け入れられるようになる。

  

(補足)
ジブリッシュは、
「緊張をとる」伊藤丈恭著(2015年)
からの引用です。楽しみやすくする、瞬間的緊張をとる(即効性、持続性)、躊躇をとる方法などが紹介されており、様々なことに役に立つ、どなたにもお薦めの一冊です。

◆目次◆
第一話 楽しみやすくする
第二話 不安をとる
第三話 集中する
第四話 躊躇をとる
第五話 発声する
第六話 乗りやすくする
第七話 ポジティブを考え直す
第八話 こだわりを捨てる
第九話 役づくりを学ぶ
第十話 深いリラックスを目指す
第十一話 テンションを上げる

人前で極度に緊張するタイプで話し声が震えていたとしても、意識を変えれば1万人の前であってもしゃべれるようになります。この本は、その「意識を変える」方法を指南した、画期的一冊。
演技トレーナーの伊藤丈恭さんが、俳優たちも実践している『緊張をとる』メソッドを公開しています。
上手にプレゼンができず、「俺はこんなもんじゃない」と嘆く主人公を元大物女優のママが指導するという、抱腹絶倒の物語で、ママのセリフから、緊張しないメソッドを学ぶことができます。
人前で話すのが苦手、という方はぜひご注目ください。
全編会話形式の本で、まったく難しい言葉がないため、スラスラと読めます。急いでいる方には、ノウハウ部分が太字になっているので、そこだけ読めばメソッドが速読できるようになっています。
350ページを超えるボリュームですが、その中から重要なポイントをいくつかご紹介しましょう。


●「『緊張してない』って自己暗示かけても効けへんで。それより緊張してるって認める方が緊張はとれるんやで」
●「……うーん、じゃ、全身にグッと思いっきり力を入れてパッと抜く『グッ・パー』、肩を思いっきり上げてストンって落とす『肩ストン』、鼻から強く息を吸って口から強く吐く『強い呼吸』をやってみ」
●「自分だけ他の人と違うんとちゃうか、自分だけ見られてるんちゃうかとか。誰も大してあんたのことなんか見てないのに、自分の勘違いで自分を緊張させてもうてんねん」
●「成長過程では『見つめる鍋は煮えない』って考えがあるねん。鍋を見てたらフタを開けてしまうやろ。開けたら煮えへんねん。カップ麺ずっと見てたら3分待たれへんのと一緒やで。努力は続けながらも、成果は気にせえへんことが大事やねん」
●「……緊張する理由って、嫌われたくないっていうのが大きいやん?」
●「慣れるには恥ずかしい経験をいっぱいしたほうが早いねん。成功せんでもええから意識的に恥ずかしいことをやるねん」
●「緊張の心拍数の範囲があって、興奮状態はそれを超えた心拍数やから緊張を忘れるねん」
●「心は無理強いさせられると休止状態になるねん」
●「演技の場合はお客さんじゃなく相手役に意識を持っていけばいいねん。これよう覚えときや。意識って減らそうとしても減らせられへん。じゃ、『別のものに意識を持っていく』やねん。そしたらお客さんへの意識はなくなるから」
●「あんな、世の中で言われていることは、だいたい最後の状態のことを言うてんねん。本屋行ってみ。どのジャンルでも初級編はあっても中級編ってあんまりないし、あっても読んでない人が多いやん。
初級編って『集中は大事ですよ』ぐらいで、中級編のステップアップするプロセスが分かれへんやんん。成功者が自伝でプロセスも書いていたら参考にすべきやのに、派手ですごい話ばっかり印象に残って、地味なプロセスって覚えてないねん。で、成功者がいろんなプロセスを通って発した言葉が名言になって独り歩きして、それだけを聞いた人が、勘違いしてしまう。テレビでも成功者の番組があったら最後の状態の『ゾーン』のとこをクローズアップしがちやん。そうやって、みんなの情報は最後の状態しか知らんようになって、それを目指してしまうんねん。けど、いきなり最後の状態を目図すのはアカン。ゴールとして正しくても、順番を飛ばしたらアウトやねん。成功者の話しは劇薬やねん」
●「集中って基本的には『対象』がなかったらできひんねん」
●「本番で新しい発見したろ、っていう気持ちでやるねん」
●大げさ過ぎる練習で躊躇をとる
●「これ覚えときや。成長過程では、よく分からん時期って絶対にあるねん。それを『分からんのはよくないと思って、元に戻して成長を妨げている』ことがよくあるねん」
●「これ大事やで。・・・『緊張をとる』ことで一番大事なんは不安や弱さを認めた『ちょっと今だけ、自分のまんま』になることやねん。具体的に言うと・・・『ポジティブはネガティブ要素で構成されている』やねん」
●「集中してから練習を始めるのと違って、始めながら集中するねん。集中は結果的なもんやから、最初から求めたらアカン」
●「大きい目標は大きい不安と葛藤と緊張になるねん」
●「自分の心に『俺もええとこある』って認めたる栄養をあげな、自信なくして、緊張するねん」
●「『量より質』でなく『質より量』で、1パーセントしかできてなくても『とりあえずOK』にして、自分を「その気」にさせていくねん」


以下アマゾンレビュからの転載
緊張の原因が自分の思ってもいないところにいっぱいあるじゃないか?
マジメさ、ポジティブさが緊張の原因とはなんとなく分かっていましたが、日常の様々な場面で「恐怖のポジティブ、負のスパイラル」という落とし穴がこんなにも潜んでいるのかと気付かされました。

・成功しようとするのでなく、失敗しないようにすると成功する
・「質より量」から始めて「量より質」に変えていく
・成長は三歩進んで二歩下がる。これを知らないと慌てて自滅する
・目指すは絶妙の中途半端
などなど。

読み進めるうちに『嫌われる勇気』と似ていると思うことがありました。
第一に両作とも常識へのアンチテーゼで、衝撃的。(でも緩くて読みやすいです)
第二に『嫌われる勇気』は人生で幸福感を得るため、『緊張をとる』は演技で緊張をとるためという、両作とも直接はコントロールできない精神を扱おうとしていて、それを直接ではなく誘導するという点です。

『嫌われる勇気』はライフスタイル(考え方)を変えることで性格を誘導する。
『緊張をとる』は、楽しみやすくする・集中する・ポジティブを考え直す・意識と無意識の領域を分けて考える・二段階思考などで、緊張や感情やインスピレーションを誘導する。

もっと具体的に書くと、
◇完璧主義ではなく嘘をうまく使う
◇焦るなというがアプローチを教えずに結果を急ぐ間違った教えは無視する
◇ズルだと思っていた方法は、できる人は工夫と呼ぶ
◇イメージトレーニングの危険
◇ポジティブにネガティブを混ぜないと三流のポジティブさんになってしまう
(受け入れがたい内容でしたが、混ぜ方やタイミングも書かれていて納得しました)

でも何かが違う。似ているんだが何が違うのだろう・・・?
『嫌われる勇気』は"人生"、『緊張をとる』は"日常の中での緊張"。

ステージの大きさが違ったのです。
人生の方が大きいので大事に思えるのですが、その人生も日常生活の積み重ねなので、日常生活から変わっていかないと人生は変わらないはず。
それを本書では、「一般的な方法はハードルが高すぎてできない。もっと噛み砕いた小さな歯車から噛み合わすようにするとできるようになる。つまり噛み砕いた小さな歯車の方法を考えつくようになれば誰でも伸びる」と。

たしかに『嫌われる勇気』を読んで(半分は)納得しましたが、実際にはどう活用し"勇気"を持てばいいのか分からなかったのが、本書は生活に密着し、いろいろなパターンに対応していて、やりやすい小さな歯車で具体的で実践的な方法です。なによりすべて納得できたので、疑問を持たずに実践できることが大きいです。

緊張を取るだけにとどまらず、歌も踊りも楽しみやすくなる方法。アイデア・インスピレーションが沸きやすくなる方法。マンネリを取る、人を好きになる方法も書いてあります。


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