トピックス（健康関連）
畑作業中蚊に刺され放題が、ほぼ刺されなくなる。身体効能はティーで確認中(2/6)。
ハーブの女王、ホーリーバジル(2016.10.22.)（2017.02.06.更新）
1.【概要】
2.【ホーリーバジルの効能】
3.【摂り方】
4.【育て方】
5.【注意点】
6.【参考サイト】
7.【参考書籍】
1.【概要】
身体を作るのは食物。ゆえに、身体の不調も食物が原因。食べ合わせが悪かったり、消化がうまくいかなかったりすると、毒素が発生し、病気になります。つまり、病気は消化器官から始まる・・・・・とアーユルヴェーダは考えます。
ところで、消化は主にピッタの作用によるものですから、熱性を有し、ピッタを上昇させるホーリーバジルは、消化を促進します。消化力が不足していて腸内にガスが発生すると、ヴァータ性の異常に侵されやすくなりますが、こうした場合ホーリーバジルは大きな力を発揮します。しかし、ピッタの増加が消化器官の乱れの原因になることも多いので、それを癒す為の医薬にホーリーバジルが単独で使われることはあまりありません。冷やす作用のあるもの、例えばハチミツや粗糖や甘いジャムなどと組み合わせて使われます。
＊アーユルヴェーダの体質チェック
＊ドーシャ（ヴァータ、ピッタ、カパ）の特徴
ヴァータ（風のような性質の力）
ピッタ（火のような性質の力）
カパ（水のような性質の力）
2.【ホーリーバジルの効能】
ホーリーバジルの素晴らしさを発見したのは、「リシ」と呼ばれるインドの賢者たち。ホーリーバジルの持つ高いエネルギーを感知し、「このハーブには万民を救う力がある！」と人々に広めていきました。そして、インド政府も“全ての家庭にホーリーバジルの森を”という標語を掲げた「トゥルシー（ホーリーバジルのサンスクリット名）バン運動」を起こし、インドのあらゆる場所であらゆる人々が使い、その恩恵を受けられるようにしました。実際、他に類を見ないハーブであるため、「比類なきハーブ」「ミラクルハーブ」「神々の贈り物」「不老不死の霊薬」などと称され、ハーブの女王とも呼ばれているホーリーバジルは、バジルの１００倍の効能があると言われています（イタリア料理などで有名なバジリコと同じ属で、それとの比較）。
鼻孔を浄化し、心臓と胃を強化し、消化を助け、炎症を軽減させ、精神疲労（ストレス）に関連する全ての病気に効果があります。
ピッタ（熱作用）を増加させるので、寒冷な環境が引き起こす病気にも効果があり、消化管に寄生する寄生虫を駆除します。ただし、ピッタ性疾患に罹っている人はそれを“中和する生薬”と共に用いるべきです（例えば、冷性の粗糖や蜂蜜が中和剤になります）。
また、カパを減少させるため、カパが引き起こす過度の充血からくる腫れものにも効果があり、ヴァータの増加によって起こる病気も治す性質を持っています（例えば、ヴァータ過剰による神経痛には、ホーリーバジルの煎液が有効）。
以下効果列挙。
◆大量の天然オゾンを発生し、空気を浄化します（この力は、あらゆる植物のなか
でもずば抜けて強い）。室内の空気を浄化するためには、鉢植えにしたホーリー
バジルを、日中は室内に置きます。鉢は、夕方には外に出し、朝になったらま
た部屋に戻します。そうすれば室内の空気は常に新鮮に保たれ、有毒な微生物
やウィルスは活動を妨げられ、必然的に多くの疾病から身を守ることができる
でしょう。
◆蚊や蝿、ブヨ等の虫を寄せ付けないので、ウィルスの介在を防ぎます。
◆庭に植えれば、土や周辺のバクテリアを減らし、環境を整えます。
◆葉や種子をお茶や薬にして経口することで、免疫力を高め、人々を健康にしま
す。
◆カパやヴァータを最も効果的に破壊し、心臓によく、毒素を除去し、精液の量と
質を高め、記憶力を向上させます。下剤、痔、腎臓結石、皮膚病、寄生虫、ニキ
ビ、湿疹、体臭、胎児疾患、生殖不能、不妊症、陣痛、、歯痛、耳痛、排尿障
害、尿道炎、嘔吐、喘息、しゃっくり、熱病、口や目の疾患、貧血、ハンセン氏
病、過度の渇き、淋病、神経炎にいたるヴァータ異常、色盲、破傷風、湿疹、ア
レルギーは、ホーリーバジルを利用することで治療に成功する病気の部類に入り
ます。
また、風邪、捻髪性肺炎、呼吸困難に効あり、なかでも咳、痛み、吐き気に卓効
あり。偏頭痛、食中毒、頭痛、耳の化膿、蕁麻疹、コレラ、不快な口臭、寄生
虫、脇腹と胸部の痛み、様々な婦人病にも有効です。
◆食欲を増進させ、疝痛、鼓腸、胃中のガス発生を治します。
◆消化不良、食欲不振、便秘、鼓腸、過酸症など消化器官の不調に、絶対・確実
なハーブです。
◆放射性物質からの被曝から、白血球、DNA、染色体、骨髄を保護・中和・回復
する効果があります。
◆ホーリーバジルのもうひとつの注目すべき特性は、「抗ストレス」作用です。
毎日ホーリーバジルの煎液を飲むかその葉を数枚噛めば、私たちの生存競争から
生じる精神的ストレスを和らげてくれます。結果、長く健康的に暮らすことがで
きます。
◆その芳香はリラクゼーション効果に優れているため、精神の健康に役立ちます。
鉢植えを机の上に置けば、勉強や仕事の集中力が高まります。
以上身体だけでなく、精神や嗜好にまで好影響をもたらします。
＊西洋の科学者たちは、あまたの調査やテストを重ねた結果、「ホーリーバジル
は、特殊な電気的エネルギーを持っている」と信ずるに至りました。このエネル
ギーには、ホーリーバジルから半径200m内の空気を新鮮かつ清浄に保つ効果が
あるとのこと。
3.【摂り方】
◆葉の食べ方
（味は、口にあっては苦く、ひりひりし、胃や腸にあっては辛くなります）
・生の葉を、そのまま食べるのが最も効果的です（サラダにしてもOK）。
・「朝昼晩の1日3回（2回でも可）で、計5～10枚食べていれば病気にならない」
と言われています。
・葉よりも薬効が高いと言われる穂がついたら、穂も食べます。
◆お茶の飲み方
・生の葉を使います。手に入らない時は、「乾燥させた葉」を使います。
・葉っぱは、細かくちぎらなくても、そのままでOK.。
・穂が出ている時は、穂先も一緒に摘み取り、葉も含めて3～5本ぐらい使います。
・熱湯を注いで、何回でも抽出することができます。
4.【育て方】
平らな皿に水を２ｃｍほど張って、種を入れます。10分くらいすると種の周りに寒天状の膜ができるので、スプーンで水ごとすくい、土を入れたプランターの中心に静かに起きます。
土はかぶせず、乾燥させないようにこまめに水をかけます。1週間くらいでかわいい三角の双葉が芽を出すので、葉が4～6枚になったら大き目の深い鉢に定植します。地におろすなら、互いを30ｃｍほど離して植えると大きく育ちます。
＊ニラの近くに植えたら、途中から急に勢いがなくなり枯れてしまいました
（５０㎝ぐらい離れていたのですが、３ヶ所とも）。
ニラの近くには（もしかしたらネギ系も）植えないほうがよい。
＊採種用は花穂を残しますが、葉を摂り続ける用は花穂を摘み取り、側枝を出させ
ます。摘芯の時期など詳しくは、こちらをご覧ください。
＊冬は、こたつを利用します。ガラス、陶器、あるいはプラスチックの器に水をは
り、水で濡らしたティッシュペーパーの上に種をのせ、それをこたつに入れてお
きます。すると、2～3日で芽がでてきます（ホーリーバジルは一年草のため、越
冬も可能ですが、あまり寒い場所では難しくなります）。
5.【注意点】
◆温めたホーリーバジルのジュースに、ハチミツを混ぜてはいけません。ハチミツ
は、“温めたり、熱いものに混ぜてはならない”、という原則があります。
◆ピッタ体質の人、ピッタ性疾患を持っている人、出血しやすい人、暑さに過度に
敏感な人は、夏季（5～6月）及び秋季（9～10月）は、ホーリーバジルをどのよ
うなかたちであっても、摂るべきではありません。
◆痔を患っている人は、ホーリーバジルと黒胡椒を一緒に摂ることは避けて下さ
い。それはこの組み合わせが過度に「熱く」なる傾向があるからです。
6.【参考サイト】
◆日本ホーリーバジル協会
◆ホーリーバジル都城
◆Gypsynchシプシンク
7.【参考書籍】
◆「奇蹟のハーブ ホーリーバジル」（ヤシュライ著）2010年
◆anemone（2014年5月号；P.34-39）
