田中整体療院

トピックス(健康関連)    

【当サイト内関連情報】   
  
  
  

  

1年ほど前から多くの方にセルフケアとしてお勧めしています。

脳脊髄液の流れをよくする「モゾモゾ体操」(2018.4.1.)

【脳脊髄液とは】
脳脊髄液は、頭蓋骨と背骨の中にあって、脳と脊髄を守る液体です。
その役割は、一つには、内臓や筋肉、神経に栄養を運び、老廃物を回収すること。
もう一つは、身体のどこかに損傷があれば、それを治すことです。
血液と同等に、大事な体液です。

【脳脊髄液の流れが悪くなると】
脳が圧迫されて頭痛がしたりして、吐き気やめまい、視力の低下、耳鳴りといった症状が出ることがあります。また、自律神経の乱れも出ます。
自律神経は、免疫力とも深く関わっていますので、免疫が低下したり、逆にアレルギーやリウマチなど、自己免疫疾患の原因になったりもします。
そして、血液のように、内臓や筋肉にも栄養を運んでいますので、脳脊髄液がうまく流れなくなると、様々な病気が発症することにもなります。

【脳脊髄液の流れが良くなると】
脳脊髄液の循環が改善すると、同時に血液やリンパ液の流れも良くなります。ですから、色々な症状の改善につながります。
また、体の「ゆがみ」までとれます。例えば、腰痛の原因でもある仙腸関節の緊張を取り除きますので、骨盤のゆがみ、体のゆがみが改善します。

【モゾモゾ体操】
一日何回行ってもよいですが、最低、就寝前と起床直後、布団の中で行うと効果的です(自然治癒力が上がります)。
この体操のポイントは、以下3点です。
(1)順番を守る
(2)豆腐を潰さない程度の優しい力で行う
(力を入れ過ぎると仙腸関節にロックがかかり、効果がなくなる)
(3)ゆっくり小さく動かす
以上ができないと、せっかく実践しても効果が半減したり、全く効果が出なかったりするので、力を抜きリラックスして実施してください。

以下「仰向け」でのやり方を記載していきます(動画はこちらをご覧ください)。
****************************************************************
①脳脊髄液の流れを良くする「足の押し出し」
全身をリラックスさせて、腰骨を手の平で包み、ほんの少しだけ(1cm程度)
恥骨の方に押します
(力は小さいほど効果的。赤ちゃんの頬を触るくらいの圧と思ってください)。
体の力を抜いた状態のまま、左右交互に、カカトを2cmほど押し出します。
5~10往復くらい繰返します。
*カカトを大きく出し過ぎてしまうと、腰全体が動いてしまい、仙腸関節に刺激
がいかなくなります。
なお、カカトと書きましたが、カカトだけを動かすのではなく、脚全体を
動かします。
*脳脊髄液の流れがよくなると、頭蓋骨と第一頸椎の間に負荷がかかります。
その負荷を解放するために次の②の操作を行います。

②首のつまりをとって、脳脊髄液の循環を促進する「あご出し」
奥歯下の下顎角と言われる出っ張った所に、手の親指付け根の膨らみを当てて、
軽くあごを出します(45~50度)

もう一度①②を繰り返します

④脳脊髄液の生産を促す「ワイパー運動」
①と同じように軽く腰骨をそっと包み、両脚を同時に、左右へ1cmぐらいの
イメージでゆっくり動かします
(大きく動かすと効果が出ないので、ほんの少し動かすのがコツです)。
5~10往復くらい繰返します。

⑤生産した脳脊髄液を流して終了
最後にもう一度、①の足の押し出しを5~10往復くらい行って循環を良くして
あげます。
***************************************************************


<参考情報①>
座位で行うモゾモゾ体操(動画)


<参考情報②>
座っていることが多い方へ

【ふくらはぎケア】
座位で実施できます。ゆっくり大きく動かすのがコツです。
***************************************
①足首を外股にして、4秒かけて息を吸う
②足首を内股にして、4秒かけて息を吐く
③以上を3回繰り返す
***************************************
たったこれだけで体液循環がよくなります。
でも、次項の【体液循環を良くする“深呼吸”】の方がより効果的です。
もちろん、一番効果的なのは歩くことです。
お昼時、5~10分歩くだけでも、体液の循環は改善されますが、
中々歩く時間を取れないよという場合に活用ください。


【体液循環を良くする“深呼吸”】
リンパ液を最も効率的に浄化する方法は「深呼吸」であるとも言われていますが、深呼吸に手足の回旋を加えることで、さらに体液循環がよくなります。
******************************************************
①深く息を吸いながら、手足を外側に向かって回すと(外旋)、
脳脊髄液が生産されます
②深く息を吐きながら、手足を内側に向かって回すと(内旋)、
脳脊髄液の循環がうながされます
③以上を3~5回繰り返します
******************************************************
*呼吸の深さは人それぞれですが、息は吸う時の倍の時間で吐くようにしましょう
(例;4秒かけて吸って、1秒止めて、8秒かけて吐く)。
ちなみに、脳脊髄液が生産されてから流れるまでの間にはタイムラグがあり、
「吸って」と「吐いて」の間に「止めて」待ってあげた方が体に優しいのです。
難しいと感じる方は、吸ったらすぐ吐いても構いません。


【正しい座り方のポイント】
①椅子の座面に触れる大きくてゴロゴロした骨(=坐骨)をいつもより3センチ
後ろに引いて座る、つまり、坐骨の前の太ももの裏で体重を支えます
②膝の真下に足を置きます
③膝の開き具合は、男性は肩幅程度、女性は握りこぶし1個分ほど膝が開いている
状態(女性は、膝がぴったり閉じた状態の方が内ももの筋肉が鍛えられるので、
くっつけた方がなおよい)


【出典】
「モゾモゾ体操であなたのカラダがみるみる生きかえる」片平悦子著(2014年)
「たった3センチで人生が変わる座り方」片平悦子著(2012年)

top