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正しい歩き方・履き物
足の指を使って歩けていますか？
スリッパの影響が大きかった患者さん(2011.10.07.)
51歳男性、左の肩から前腕にかけての痛み・シビレで来院されました。
数十ケ所の筋肉状態を確認したところ、どこもかしこも強い痛みのある状態でした。しかし、その場で自覚症状は半分以下になったとのことでした。
ところで、足の形状、痛みのあった筋肉の場所、骨のズレの状態から、誤った歩き方・履物に原因があると分かりましたので、『正しい歩き方・履き物』（この歩き方が難しい場合、こちらをお試しください）の説明をし、その日は終了。
その後、２ヶ月の間をおいて突然来院されましたが、『肩・腕はあれっきりどうもないので、今日はストレスを取ってくれ』とのことでした。
一回の施術で終了するとは思えないケースでしたので、念のため気になる10か所ぐらいの筋肉を確認。前回とは打って変わって、ほとんどの筋肉が小さな痛みになっていて驚かされました。
予想を上回る変化に「何かされましたか？」とお尋ねした所、初回施術後の翌日からこの２ヶ月間、職場でのスリッパ履きをやめて“裸足”になったとのことでした。
それで納得。
スリッパ履きにより足指を持ち上げた間違った歩き方が筋肉異常を作り出し、その為にどこを触っても痛い状態になっていたのだと思われます（痛める代表的な筋肉は、太もも前面の大腿四頭筋。ここに負荷がかかり続け痛めてしまうと、首から腕にかけての筋肉もダメージを受けます）。
しかし、日中の大半の時間を過ごされる職場で裸足になられたことで、筋肉ヘの過負荷状態と下半身の血液・リンパの流れが同時に改善。
それによって、一回の施術だけで良い結果が得られたのだと考えられます。
（まとめ）
症状の原因は様々ですが、足からの影響が大きい方の場合、“歩き方・履き物”を改めるだけで上述のように極端によくなります。それも自分で簡単に対処できる方法で、再発まで抑えられてしまいます（逆に言えば、このような方は、歩き方・履き物を改めないと、施術だけでは完全に解消されない、もしくは結果が出たとしても短期間で再発することになります）。
多くの症状は、大なり小なり“歩き方・履き物”の影響を受けていますので、一度見直ししてみることをお薦め致します。
そうすると、体を痛めたことにより強いられる、金銭・時間の損失を最小限に抑えられます。
