田中整体療院

トピックス(健康関連)    

 

日常的にゴマを食べられている方には今さらの情報ですが、ゴマのすごさを再認識して頂き、日常的に少量食べるきっかけになれば幸いです   
(食卓にゴマ擦りのビンを置かれてみては如何でしょうか?)

ゴマの効能(2012.03.01.)(2017.2.8.更新)

  

1.【効能】   
2.【効果的利用法】   
3.【食べ方・炒り方】   
4.【購入時の注意点】   
5.【その他】   
6.【参考書籍】   

  

1.【効能】   
ゴマが食品として優れている理由は、さまざまな有効成分が小さな粒の中にたっぷりと含まれていることにあります。主な成分として、リノレン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸、ビタミンE、セサミンに代表されるゴマリグナン、その他鉄成分、カルシウム、マグネシウム、食物繊維、トリプトファンやメチオニンといった必須アミノ酸などが含まれており、有効成分の塊。

  

それらの成分によるゴマの代表的な効能は、   
抗酸化作用   
悪玉コレステロール退治   
二日酔い予防   
美容   
便秘・貧血改善・骨粗鬆症予防   
ストレス防止(イライラを鎮める安定作用)   
ガン予防   
などたくさんあります。その詳細は、ネット検索すればすぐに確認できるため、ここでは特筆すべき「セサミン」の効能に関してだけ記述します。

  

色々な食品中に様々な抗酸化物質が含まれていますが、大方の抗酸化物質はそのもの自体が非常に強い活性を持っており、食物として口から取り込まれたら   
すぐに”そのパワーを発揮しはじめます。   
経路として、口→食道→胃→小腸→大腸と通っていく間に、まず食物中の活性酸素と闘って、制覇していきます。腸から体内に吸収された後は、血液として食物中の栄養成分と一緒に肝臓まで運ばれ、その間も血液中の活性酸素との闘いを続けます。肝臓にたどり着くまでに相当数の闘いをしてきてますから、抗酸化物質戦士の残り数も少なくなった状態で、身体中で最も活性酸素が多い肝臓決戦に臨まなければなりません。そこで勝利した後、さらに血液を通して全身の組織(心臓、脳、皮膚)へ運ばれて、各々の戦場で活性酸素と闘っていきます。

  

かようにして、抗酸化物質は活性酸素と闘う大変な道のりを強いられますが、この過程において、ゴマ中の成分“セサミン”は他の抗酸化物質と大きく異なる点があります。

  

セサミンは口から取り込まれて肝臓に運び込まれるまで、全く活性をもっていないため“無傷”で肝臓までたどり着けます。   
肝臓に到達してはじめて『活性型セサミン』に変身します。   
さらにセサミンのもう一つの重要な機能は、他の栄養素を保護する力。特にセサミンが、自分と同じく抗酸化作用を持つ『ビタミンEを保護する作用』には注目すべきものがあります。

  

具体的に説明すると、   
ビタミンEだけの場合は、肝臓の中でその力を失ってしまいますが、セサミンが一緒に頑張ってくれると、ビタミンEはその効果を失うことなく肝臓を抜け、血管を通って全身にいきわたり身体中を元気にすることができます。   
つまり、「肝臓」はセサミン、「他の部分」はビタミンEが活性酸素を撃退するという役割分担が行われます。

  

現代人の生活では、体内の活性酸素は増える傾向にあり、昔以上にビタミンEが必要になってきています。しかし、ビタミンEの摂取量は昔と比べ決して増えていません。でも、ビタミンEを少ししか摂れなくても、セサミンと相乗効果のあるゴマを毎日少量でも食べれば身体の中でその濃度を保つことができ、活性酸素から受けるダメージを最小限に抑えられます。

以上要約すると、セサミンとビタミンEがコンビを組むと、相乗効果でそれぞれ単独では得られない高い抗酸化作用を発揮します。ゴマを毎日少しずつ食べるのは、とてもおすすめです!
(ちなみに、抗酸化物質として注目を集めるポリフェノールなどは、それぞれ独自に活性酸素と戦うことはできても、ここで述べた相乗効果はありません)。   

  

2.【効果的利用法】
少量でも毎日続けて食べるのが、ゴマの効用を得る最良の方法。摂取量の目安は毎食小さじ一杯(5g)程度。なお、ゴマは炒ることで外皮が破れ、消化吸収が良くなります。また、加熱するとゴマリグナンの一種セサモリンがより抗酸化作用の強いセサモールに変化する利点があります。食べる直前に炒り、必ず擦って使うのが最も効果的な利用法(現実的には食べる直前に炒るのは難しいので、予め炒ってあるものを食べる直前に擦って食べるのが効果的な利用法)。   

     

3.【食べ方・炒り方】
ゴマの強力なパワーは、内部の成分に秘められているので擦り潰して食べることが肝心。もう一つ重要なのは、炒ること。炒らないとその値打ちは半減(ゴマの生の種子は、表面がセルロースという人間には消化できない物質でコーティングされています。しかし、炒ることで殻が破れて消化されやすくなります)。
炒り方は、まず炒る道具を選ぶ必要があります。一番よいのは、素焼きで作ったほうろくのような道具。なければステンレスのフライパンでOK。
フライパンでの炒り方は以下通り。

①フライパンを弱火で温めた所にゴマを入れます。一度にたくさん入れすぎないよ
うにするのがポイント!フライパンの上でゴマを平らにして、均等に熱が通るよ
うにしたら徐々に強火。
②火がフライパン全体にまんべんなく伝わるようにするため、「強火の遠火」が
ゴマを炒る時のコツ。火から少し離して、フライパンをゆすりながら炒っていき
ます。
③ゴマに火が通ると、熱で中身が膨張して全体がふっくらと丸みを帯びてきま
す。そして良い香りが漂ってきます。やがて、ゴマの殻が弾けて跳ねるようにな
ります。3粒跳ねたら出来上がり。火を止めて、焦がさないように気を付けなが
ら冷まします。   

  

4.【購入時の注意点】
粒がよく揃い、しかもよく太っているもの。もちろんできるだけ新しいものを選ぶこと。できれば炒ってあるものでなく「生のもの」を買うこと。
*粗悪な製品のなかには、黒く着色したり、白く漂白したりして売られているもの
があります。
*できれば「生のもの」と上述しましたが、現実的には「炒ったもの」しか入手で
きないと思われます。
*都城のスーパーに置いてあるのは、カタギ食品(株)さん(株)真誠さん
どちらか。HPを拝見する限り、どちらの会社のものでもよいと思われます。   

  

5.【その他】   
黒ゴマ、白ごま、金ゴマ、茶ゴマなどありますが、成分は同じと主張している方、異なると主張している方がおり、どちらが正しいのか不明。但し、食品の黒い色には、特有の効果があることが多いので個人的には「黒ゴマ」がいいのではと思います。

     

6.【参考書籍】   
○「黒ゴマは制ガン不老の物質だった」安田和人著(1985年)   
○「知って得!食べて得!胡麻のパワー」山下かなへ著(1998年)   

top