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三股焼


耀変虹彩天目(ようへんこうさいてんもく)

中国の宋の時代に福建省建窯(けんよう)において耀変天目と言われるお茶碗が焼かれた。

耀変天目・一般に窯の中の偶然の化学変化で予想外の色彩ができることを
「窯変」と呼ぶが、耀変はその一種で
@星のような点の星紋が散らばり
Aその周囲に青紫色のプリズム光の膜の虹彩が広がる
という二つが特徴。いわば「窯変の王道」で光彩は虹のような美しさを見せる。
鎌倉時代に日本に伝来したが世界中に四個しか現存せず、その全てが日本にあり、
そのうちの三個が国宝に指定されている。

私は陶芸を志した時から耀変天目を再現するのが夢でした、研究を進める中でようやく虹色が現れ、
現在では国宝のお茶碗よりは虹彩が強く表現できるようになりました。

この虹彩においては他の陶芸家に負けない物だと自負しております。

ただし制作するなかで虹彩をお茶碗の一部分に出すことは容易なのですが、
お茶碗全体に虹彩を出すのが至難の業で何十個か運が悪ければ何百個に一個の難しさです。

同じような虹彩を焼成するのも困難です。 
今手元に完成してあるものも全て違う種類の物と言ってもおかしくありません。
陶器の宝石と表現できる色合いです。

私はこの耀変を虹色が特長ですので(耀変虹彩)と命名しました。
ですから私の天目は耀変虹彩天目です。 




この下の写真は器の表面を拡大したものです。ふちから底まで徐々に色彩が変わっていきます。

器のふち
器の底

器のひとつひとつが様々な表情をみせてくれます。

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