田中整体療院

トピックス(健康関連)    

  

【当サイト内関連情報】   
D.腸を元気にする、おすすめの豆乳ヨーグルト      
E.貧血、あるいは隠れ貧血ではありませんか?   

本物のハチミツは栄養爆弾!(2016.10.05.)(2017.02.06.更新)

  

1.【はじめに】   
2.【ハチミツの基本的な情報】   
3.【ハチミツの効果】   
4.【ハチミツの摂り方】   
5.【ハチミツの保存】   
6.【本物のハチミツの見分け方】   
7.【ハチミツ購入先候補(例)】   
(補足①)ミツバチについて   
(補足②)オオスズメバチについて   
(補足③)ミツバチの減る原因   

     

1.【はじめに】   
2007年5月14日付の読売新聞が『「純粋はちみつ」加糖の疑い』と報じ、私たちが日頃口にしているハチミツの、とんでもない裏事情が告発されました。さらに、朝日、毎日、日経の主要各誌でも追いかけ記事が掲載され、5月22日の朝刊では、ハチミツ業界のあまりにも“いい加減”な裏側と、そして「ハチミツ」に混入された驚くべき内実を、克明にリポートしています!   
そんなひどい現状の一方で、もちろん頑張っておられる養蜂家の方々がいらっしゃいますが、日本のハチミツ自給率は、1965年の8495トンをピークに、2005年は2211トンと4分の一にまで減ってしまいました。今や、年間消費量のわずか約5%に過ぎません。ちなみに、2000年の時点で200群以上を飼育している養蜂家は全国で200人を割ってしまっています。このまま、養蜂家がいなくなってしまうと、稲作の減反に苦しむ農家は代替作物も作れなくなり、この国の農業は完全に崩壊してしまいます(イチゴ、柿、メロン、スイカ、リンゴ、栗、ミカン、桃、カボチャなど多種多様の農作物がミツバチに依存しています)。また、乱開発に伴って蜜源が激減し、思うように生産できなくなっています。戦争や自然破壊による気象の変化も手伝っています。この数年、単一の花蜜から採取できるハチミツ、すなわち単花蜜は全滅に近いという状態です。これは世界的な傾向でもあります。   

     

2.【ハチミツの基本的な情報】   
ハチミツは大きく分けて、「草花」のハチミツと「樹木」のハチミツとに分けられます。草花のハチミツは固まりますが、樹木のハチミツは固まりません。   
更に詳しく書けば、ハチミツが寒い季節に結晶化して固まるか固まらないかは、“ブドウ糖と果糖の割合”で決まります。「ブドウ糖」の多いソバのようなハチミツは冬になると固まりやすく、「果糖」の割合が多いアカシアのような蜜は一年中固まりません。つまり、ブドウ糖と果糖の割合は「結晶の状態」(固まり具合)で見極められます(ちなみに、ミネラルの量は「色」で見極められ、通常、濃い色ほどたくさん入っています)。なお、固まった結晶を溶かしたい時は、ゆっくりと弱火で湯煎にかけます(瓶をつけるお湯の温度が60℃を超えないように細心の注意を払ってください)。但し、医薬品としての効果を持つ「純粋な生のハチミツ」の場合、ハチミツ自体が“40度以上”になると生きた酵素がだんだんと死んでしまいます。ハチミツの組成は、10度加熱されると10%破壊されると言われていて、60度もの高熱で加熱されれば、ほとんどの組成が失われてしまいます(中国産は、2度も加熱されており、国内産もほとんど加熱されています。さらに、中国産は、度々残留薬物が検出されています)。健康効果を得たい場合、非加熱品、もしくはできるだけ加温温度の低いものを選択する必要があります(できれば40度以下)。   
ところで、ハチミツで最も重要なのは「糖度」です。糖度が低いと発酵します。泡を出して、酸っぱくなります。密閉したガラス容器に入れていると破裂します。糖度が80度あったら発酵しません。。   
しかし、市販されているセイヨウミツバチのハチミツを調べてみると、糖度が80度以上あるものはほとんどありません。80度あるかどうかは、容器のビンを傾けてみるとわかります。80度あればビンの中のハチミツはゆっくり水平になります。でも、早く製品にしたいからと自然の摂理を待ちきれず(ミツバチが羽をばたつかせて、水分を飛ばし糖度を上げていく過程を待てない)、急いで収穫したハチミツは完成しきっていないので水っぽくなってしまいます。糖度が低いので発酵するはずですが、なぜか発酵しません。それは、発酵を引き起こす酵母菌を熱をかけて殺して出荷しているからです(生のハチミツではなくなっています)。熱するとハチミツは固形化し、不消化物になります。長時間低温殺菌のつもりで60度以上にならないようにしたくても、それは技術的に難しいものがあります。熱をかけること自体を秘密にしているので技術交流も行われていません。   
ちなみに、外国では市販できる糖度規格は80度以上ですが、日本は77度です。日本の気候風土では規格を80度以上にすると養蜂家が困るからのようです。日本は粗悪ハチミツを許す規格になっています。だから外国からも粗悪ハチミツが入ってきます(EUでは異性化糖を混ぜたハチミツを、「ハチミツ」とは言いません。しかし日本では、重量比でハチミツが60%以上入っていれば、「ハチミツ」と名乗ることができてしまいます。これはよくある、日本だけで通用する、ごまかしですね)。   

     

《価格について》   
・国産であったら、どんなに頑張っても1kg、6000円を切ることは難しいで   
しょう。   
・ニホンミツバチのハチミツは、セイヨウミツバチのハチミツとは比べものになら   
ないほど美味です。   
そのため、そのハチミツの値段はセイヨウミツバチのハチミツの3倍ないしは4倍   
します(糖度を80度以上に上げたものは、セイヨウミツバチのハチミツの4倍の   
値であり、1キロ1万円です)。   
・アルゼンチンやニュージーランドなどの良質はハチミツでも、採算を考えると、   
飛行機で空輸することはまずないでしょう(マヌカハニーのように37度以下管   
理で空輸しているものもあります)。多くが船の船底に積まれて赤道を超えま   
す。すると、どうしても高温になるので、酵素をはじめ有効成分が破壊された   
り、風味が劣化したりします(コンテナの中は60度を超えると言われていま   
す)。   

     

3.【ハチミツの効果】   
ハチミツを常備するのは、家にちょっとした薬局があるに等しいものがあります(軟膏と絆創膏、目薬、歯みがき、胃薬、風邪薬、手作りイオン水、非常食…)。   
なぜならハチミツは、各種栄養素を体に吸収されやすい形で含んでいる栄養爆弾だからです。クエン酸、グルコン酸、コハク酸などの有機酸やアミラーゼ、グルコースオキシダーゼなどの酵素類、ビタミンB1、B2、B6、ニコチン酸、葉酸、パントテン酸、コリンなどのビタミンB群だけでなく、様々なビタミンをバランスよく含んでいます。アミノ酸を全20種類、カルシウム、鉄、銅、マンガン、カリウム、マグネシウムなどのミネラルを全27種類、それにポリフェノールなどの各種抗酸化物などなど(ビタミン豊富なハチミツに、唯一不足気味なのが、「ビタミンC」。ですから、ビタミンCを含むものと組み合わせて摂ると、体の免疫力を高めてくれて、病気の治癒効果が高くなります。なお、栄養は、少ないものに合わせて利用されるますので、ビタミンCと組み合わせて摂ると無駄がなくなります)。   

     

以下効果を羅列。   
◆医薬品としてのハチミツの一番の得意分野は、傷ついた細胞、特に「粘膜の修   
」です。   
◆ビタミンには大量にとっても効き目が弱い「不活性型」と、少量でもよく効く   
「活性型」がありますが、人工的に作ったビタミン剤は「不活性型」であるのに   
対し、ハチミツに含まれるビタミンの92%は「活性型」ということが証明され   
ています。   
◆ハチミツが便秘に効くということは、古代エジプトの時代から知られており、   
飲んだり、座薬として使用したりされてきました。   
◆ハチミツに含まれるグルコン酸は、腸内のビフィズス菌を増やしてくれる作用が   
あり、腸全体の働きを整えてくれます。便秘、下痢を抑え、腸の老化も防いでく   
れます。   
◆昔から、ハチミツは胃腸の疾患によいとされてきました。便通を促す、ただれを   
治す、胃腸のぜん動を促進するといった作用が、その理由にあげられています。   
◆例えば、栗やそば、菩提樹(シナノキ)など、色の黒くて風味の強いハチミツな   
ど、鉄や銅などのミネラルが特にたっぷり含まれていて、「造血作用」が豊かと   
されています。   
健康的なハチミツなので、ドイツやフランス、朝鮮半島などでは昔から人気が高   
いですが、日本やアメリカではあまり好まれず、脱色脱臭生成してミネラルを取   
り去ってしまってから、製品として使うことも多いらしいとのこと。   
◆ハチミツを口中に広げることが、虫歯や歯周病の予防になります。また、ハチミ   
ツには鎮静作用があり、ストレスを取り除く安眠剤でもあります。   
◆別に目のケガや病気でなくても、単なる疲れ目や充血、白内障の予防にもとても   
いい。白目をきれいな白にする美容効果もあります。かなりしみてたくさん涙が   
流れ出ますが、それが目にいいのです。目を洗浄、解毒し、水晶体に栄養分を与   
える効果もあります。   
*“点眼するハチミツ”はどんなものがよいのか調べてみたところ、純粋ハチミツ   
で大丈夫とのこと。       
◆精製、加糖、加熱などの加工をされたハチミツには、巣の欠片などの不純物をろ   
過しただけの天然のハチミツが持つ医薬品としての効能などはほぼ期待できない   
し、栄養価も大きく損なわれています。   

     

4.【ハチミツの摂り方】   
金属がハチミツにふれると変質するので、必ず“木のスプーン”を使った方がいいと言う方もいらっしゃいます。ハチミツは酸性なので、確かにアルミのスプーンなどは避けた方がいいかもしれません(ガラスや陶器はOK)。   
また、健康のために、一日にひとさじだけハチミツを摂ろうというのでしたら、ハチミツと睡眠の細胞再生、修復作用の仕組みを生かすために、“寝る前”が一番いいタイミングです。   
なお、生ハチミツは、1歳未満の子どもに、食べさせてはいけません。なぜなら、乳児ボツリヌス症を発症させてしまうことがあるからです。   

     

5.【ハチミツの保存】   
強い抗菌作用を持つハチミツの中では、ばい菌が繁殖できないので、常温で保管してもいつまでも腐るということはありません(油と同じように光には弱いので、涼しくて暗い所に蓋をきっちり閉めて保管)。ただし、日本ミツバチのハチミツは、西洋ミツバチのハチミツより巣の中で長期の熟成を経ているので、酵素が特に多く、発酵しやすい(糖度が80度以上であれば発酵しないが、ほとんどは80度以下)。そのため、必ず冷暗所での保管が必要です(真夏は冷蔵庫保存が必要な場合もあり)。   

     

6.【本物のハチミツの見分け方】   
①時間が経てば結晶化します★   
結晶化しなければ、ハチミツの純度が低いということが考えられます。但し、   
結晶化する時間は、花の種類や時期によってかなりの差があります(アカシアの   
ように結晶化しにくいものもあります)。   
②搾りたてのハチミツは、オリーブオイルのようにサラッとしています   
ドロッとしているハチミツは、水あめなどを混ぜている可能性もあります。   
③色が、基本的に濃い琥珀色、あるいは茶褐色のハチミツは避けた方が無難★   
ハチミツを脱臭・脱色するために加熱処置などをすると、色が濃くなり、臭いも   
焦げ臭くなります。但し、注意が必要なのは、ハチミツの種類によって、色が様   
々であることも覚えておいてください。例えば、栗やソバの蜜は、コーヒーのよ   
うに黒褐色です。   
④透明度も判断基準の一つになります(不透明かどうか)★   
ガラス瓶を透かして見た時、ガラスを通して指紋まではっきりと見えるものは、   
怪しいと思って間違いないでしょう(本物は花粉などが混じっており、濁ってい   
るのが普通)。   
⑥ハチミツを動かしてみて泡がでるかどうか★  
ハチミツは色々な酵素が含まれているので、蜂蜜の容器を逆さにするなど動かし  
てみると、キメの細かい泡が出てきます。なお、泡立ちが目立つ場合、粗悪な蜂  
蜜の可能性が高い(熟成していない蜂蜜は水分が多いので発酵し泡立ちます)。   
⑤加熱も加工もしていない天然のハチミツは、ほんのりと花の香りがします★     

     

本物の見分け方と生ハチミツがおすすめの理由    
純粋はちみつの見分け方    

     

7.【ハチミツ購入先候補(例)】(原発に近すぎる所は除外して選んでいます)   
近所のスーパーで販売されている商品は、基本的に2級品で、とてもハチミツとは言えないような商品をよく目にします。しかし、本物を求めようと思うと、例えば、超一級品の日本ミツバチのハチミツは、1kgあたり、1万円以上が相場です。とても、日常的に買える値段ではありませんし、多くの需要にこたえられるほどの生産量もありません(近くに養蜂場があれば、もちろんその限りではありません)。ですから、お手頃な価格帯で良質なハチミツを求めるなら、上述した情報などを参考にネット上で探すのが近道かもしれません。   
◆非加熱ハチミツ・・・・・豊嶋養蜂園    
◆60度以下ハチミツ・・・ナルセ養蜂場(非加熱品もあり)    
藤原養蜂場(ポリ容器が多い)    
◆加熱温度不明・・・・・・新屋養蜂場(一晩かけて温めているとのこと)   

     

*個人的には、健康効果を狙って(豆乳ヨーグルトとの相乗効果)、養蜂家も選択   
されるというソバを購入しています。味にクセがあるので避ける人もいるそうで   
すが、全く気にならない味です。以前ココナッツオイルでのオイルプリングを推   
奨しましたが、ハチミツでのハニープリングだともっとよい可能性もあります。   
目にも点眼していますが、現時点支障はありません。眼球が柔らかくなった感じ   
がしてます。視力の変化は、現時点ありません。   
*そばハチミツの効果[参考サイト1][参考サイト2]   
鉄分はレンゲハチミツの50倍とも。おまけに吸収されやすい形で入ってます。   

     

(補足①)ミツバチについて   
国内で養蜂されているミツバチは、大きく分けると「セイヨウミツバチ」と「ニホンミツバチ」の2種類です。マスメディアで大騒ぎされていた“蜂群崩壊症候群”は「セイヨウミツバチ」の問題であり、トウヨウミツバチの亜種である「ニホンミツバチ」では発生していません。   
両者を比較すると、以下通りです。   
セイヨウミツバチ」はアフリカ原産で、乾季雨季の風土に対応、高温・乾燥に強い。(表面上の)集蜜力が高いので、世界中で養蜂されています。日本には明治以降に輸入され、一般の養蜂はこのミツバチを使いますが、お金もかかり、飼い難く、オオスズメバチにも勝てない。最近では上手く増やすことも出来ないので、女王蜂を輸入していますが、それすらも入手困難な状況。お陰でハウス物のイチゴ・メロンが大打撃です。   
ニホンミツバチ」は日本の多湿寒冷に強い、日本固有種。現在野生化しています。さらにお互いで助け合う集団能力を持ち、厳しい環境を生き抜く知恵を持っています(例えば、対オオスズメバチ戦法、他蜂の寄生ダニを取ってあげる等々)。狭く深く多品種の集蜜を行うので、その蜜の栄養価は非常に高い。驚くべきは、人に馴れるので、採蜜時脇に移動してくれます。   

     

(補足②)オオスズメバチについて   
オオスズメバチは、本当は害虫ではありません。他の昆虫が増えすぎるのをコントロールしています。また、人間に対してはとても臆病です。決して先制攻撃はしません。しかし、かなり短気な性格なので、いきなり飛びかかることもあります。そんなときは、剣は出さないままでの寸止めか、体当たりです。   
本気で攻撃する時は、「今怒っているぞ」とまず低音の羽音で警告します。それでこちらが、2,3歩後退すると、さっと怒りは収まります。後退しない時は、こちらを向いて、2m先でカチカチと顎を鳴らします。こちらは決して急激な動きをしてはなりません。   
もし、巣を見つけて、それに近づくときは格別の用心が必要です。巣の近くに人がやってくると、足音あるいは匂いで察知し、知らない人間だと巣全体に緊張が走るようです。10m以内に近づくと、番兵の2,3匹がやって来て人の周りを飛び回ったり、ホヴァリングしたりします。ホヴァリングは鼻先10センチだったりします。「あなたは敵ではないですか?」と問いかけているのです。攻撃の前触れではありません(最初の出会いで見せるホヴァリングを人が攻撃の準備段階だと勘違いして、敵対的態度に出ると、戦争に発展してしまいます)。   
どのように「敵ではないよ」と伝えればよいのでしょうか。こちらはすぐに立ち止まり、瞬きもしないようにして固まります。頭の後ろでホヴァリングの羽音がすると振り向きたくなりますが、我慢します。長くて1分間です。「お利口さんだから刺さないでね」などと優しく呼びかけるのもよいです。動いたらパッと飛びついてくる恐れがありますが、やがて「わかった」というように巣に戻ります。「大丈夫だよ」という信号が巣全体に伝わると、その後は巣の傍らに行っても攻撃されません。   

     

(補足③)ミツバチの減る原因   
有機リン系の農薬」(例えば、スミチオン)の影響力は300~500m範囲です。ですから農薬使用の事前告知は比較的可能でした。ところが、「ネオニコチノイド系農薬」(例えば、ベストガード)は、半径4キロにいる昆虫がほぼ全滅するという強い影響力。範囲が広い為、現実的に町村規模での農薬使用の事前告知は不可能です。にもかかわらず、ネオニコチノイド系農薬は、スミチオンの3倍量を使っても害が少ないという触れ込みで、日本ではこの数年で使用頻度が急激に増え始めました。   
そのため、ミツバチをはじめ様々な昆虫が大量死しています(ミツバチが死ねば、その分だけ木の実は受粉していないことになります。すると餌となる木の実や昆虫が減り、小鳥も卵を産む量が減ります。虫を食べる小鳥が少なくなれば、害虫も増え悪循環・・・。ネオニコチノイドを開発したフランスでは、1980年代に既に使用禁止にしているというのに・・・)。   

     

*群馬県前橋市にある青山内科小児科の青山美子院長は、   
「ネオニコチノイドは神経毒性が強く、また不整脈等を引き起こす怖れがある」   
と警鐘を鳴らしています。   
*以前の有機リン系農薬の大部分は、非浸透性で農産物の表面に留まり、洗えば大   
部分取れたものが多かったのですが、ネオニコチノイド系農薬は水溶性で、種子   
内部に浸透した微量の農薬が成長後も葉や茎に拡がって、薄まっても殺虫効果が   
持続するという非常に毒性が強い浸透性農薬です。   
有機リン系農薬は果実も皮をむけばとりあえずリスク回避できましたが、ネオニ   
コチノイド系など浸透性の農薬は果菜内部に浸透するので、洗い落とせずそのま   
ま食べざるを得ないため、問題となっています。例えば、動物実験でニコチン曝   
露により、次世代にまで多動など行動異常を起こすという発表がされ、ニコチン   
に類似しているネオニコチノイド系農薬もニコチン様の発達障害を起こすような   
影響が危惧されています。      
また、国内の人への曝露被害については、農地への空中散布や汚染のひどい食品   
の多食による大量曝露での比較的急性の毒性、すなわちネオニコチノイド系農薬   
中毒と疑われる全身倦怠感、記憶障害、心電図異常、瞳孔反応異常などの症例を   
発表されています(尿からもネオニコチノイドの代謝物、6-クロロニコチン酸が   
検出された)。      
ちなみに、ネオニコチノイド系農薬は、国内では農薬以外にも防虫剤として   
建材、ガーデニング、シロアリ駆除、家庭用殺虫剤、ペットの蚤駆除など多用さ   
れ、松枯れ防止に空中散布が実施されている地域もあります。     
*「ニホンミツバチ」という切り口を通して、日本農業の問題点が浮き彫りになり   
ます。   
〇農薬が農作物以外に農業従事者、地方居住者の健康まで冒している事実   
〇戦後の杉植林が「ニホンミツバチ」を滅ぼし、森林・農業まで破壊した事実   
余談ですが、農薬の被害者は昆虫だけではありません。韓国に行ってみると、ツ   
バメがいません。韓国の友人の話しでは1980年代に絶滅したそうです。ツバメ   
は、農薬散布された稲田の上に飛び上がった昆虫を食べて死滅したのです(ちな   
みに、ニホンミツバチは、宮崎、鹿児島からは10年近く前に“絶滅”したそう   
です)。   

     

(参考サイト)   
はちみつの効能    

     

(参考書籍)   
・はちみつで元気を手に入れる(宇津田含著)2004年   
・ハチミツの危ない話(川島茂著)2007年   
・ニホンミツバチが日本の農業を救う(久志冨士男著)2009年   
・ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵(前田京子著)2015年   
・薬いらずのはちみつ生活(清水美智子著)2016年   

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