○木炭を作るときに発生する煙から得られる副産物です。採取装置に煙を通し水冷または空冷により液化した後、ポリタンクなど耐酸性の強い容器に保管します。
木酢液の成分は、炭窯から出る煙の温度によって異なり、80度以下では水分が多く150度以上ではタール分が多くなるため、80~150度の範囲で木酢液を採取します。
窯の中の温度が高温(約400℃以上)では3・4ベンズピレン等の発がん性物質が含まれてきます。この為、木酢液採取の温度管理がきわめて重要です。
○炭窯の種類、炭材などによって異なるので、それぞれの比重・酸度などによって品質の規格化が行われているところです。採取直後の木酢液は、半年~1年間以上静置させると、上層(油分)と中層(粗木酢液)、下層(タール分)の三層に分かれ農業用には中層の粗木酢液を使用する。この分離が不十分な場合、植物の成長を阻害するタール分を多く含んだ木酢液となり、葉や根を傷める事もあるため、充分な静置により透明な木酢液を分離抽出する必要があります
○酢酸を主成分として200種類以上の有機化合物を10~20%含み、PH3前後の酸性を示します。
○ 減農薬効果があります。500~1,000倍に薄めた場合農薬は、弱酸性の水に溶けやすいため少ない使用量で高い効能を得ることが出来ます。但しアルカリ性の農薬とは混用できないので注意が必要です。
○ 300倍以上に薄めた木酢液を植物に与えると成長の促進や果実の糖度の増加に作用すると言われています。
○ その他、堆肥の発酵促進、畜舎・トイレ等の除臭、土壌改良、かゆみ止め、小動物・害虫忌避、殺菌効果等の数多くの効能があると言われています。
この様に数多くの効能が木酢液には有りますが、使用法の確立が遅れているため、関係機関により研究が行われています。
1.内容成分の表示 特に有害成分ベンズピレン値の表示
2.原材料名・製造業者名表示
3.有機酸含有量
4.比重
5.PH値
これらを表示した木酢液を使用すべきです。
谷田貝光克(林業科学技術振興所)
林 良太郎
宮崎県林業組合センター林産部
岸本 定吉(炭やきの会 会長)
著書
○ 木酢液の用途に応じた樹木の種類を考慮し、樹液の回収を行っています。
○ 木酢液を抽出する目的の炭化設備で、樹液の回収を行っています。
○ 根も炭化可能な炭化設備をで、更に有害物質混入の心配のない制御装置(センサー式集中管理システム)を設営した物を使用。
いずれも効能効果と安全性に差別化を図っております。
又、一番重要な事は有害物質の混入です。
特に「発がん性物質3・4ベンズピレン」と「ヒ素」です。
現在木酢液は薬品扱いで無く法的規制が成されていない為、市販されている木酢液には有害物質の含有量の表示がないまま出回っています。これは危険なことです。消費者側の自己防衛が必要です。成分表示された木酢液の購入が大切です。
当社は、農・畜産向けの安全な商品も開発しております。
当社木酢液成分 鹿児島保健研究所調べ
P・H | 3.1 |
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比重 | 1.004 |
樹脂 | タール0.5%以下 |
3.4ベンゾピレン(発ガン性物質) | 検出せず 0.0005㎎/㎏以下 |
砒素 | 検出せず 0.1㎎/㎏以下 |