田中整体療院

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*あいうべ体操だけでうつ病がよくなった方がいらっしゃいます(30代女性)。   
後頭部に5段階で5の痛みが発生するにも関わらず、毎日励まれていました。   

鼻で呼吸し、腸を温めよう(2012.07.03.)(2017.2.12.更新)

口呼吸」をしている人はたいてい舌が奥に押し込められ、気道を狭めるとともに、ノドをいつも刺激し、ノドの炎症の悪化を助長しています。
それに加えて、ノドの扁桃からとめどなく菌が体内に流れ込み、体は免疫反応を起こします。
それでも口呼吸を改めないと、ノドの炎症が治まらないため、排泄されるところを失った菌と反応を起こした免疫たんぱく質が血液中をめぐり、細胞内のミトコンドリアにダメージを与え、機能障害を起こすことになります。

それと似たようなことは、「腸を冷やす」ことでも起こります。

腸の場合は、摂氏37度ぐらいがもっとも活発に働く環境です。
冷たいものを飲んで腸を冷やすと、腸のパイエル板から大腸菌などの腸内細菌が白血球内に入り、これが血中を巡り、体の細胞に細菌をばらまきます。

口呼吸をしたときと同じように、体に大きな負担をかける状態になります
(食べ物なら口の中で噛んで温めて胃腸に送れますが、冷たい飲み物の場合は、一気に冷たいまま腸へ送られ、全身へと菌をばらまくことになります。
まず、脳内に菌がばらまかれ、脳のニューロン内にいるミトコンドリアが機能障害を起こし、その結果、色々な精神疾患の症状が出現。
次いで、これらの菌は全身を巡ることになり、様々な症状を引き起こす原因となっているとのこと)。

そこで、
・既に発症されている人
・病気予備軍の人
・病気を寄せ付けない体になりたい人
は、以下5つの生活習慣を改めるとよい結果が得られます。

① 口呼吸ではなく、鼻呼吸をする★  
(鼻は細菌やウィルスを退治する大切な器官。Let's あいうべ体操!
② 温かいものを飲んだり食べたりする
(細菌やウィルスが血液の中に入るのを防止。夏でもできるだけ!)
③ 食事は両あごを使って30回以上噛む
(片噛みは体の変形症と免疫病の発症につながる。よく噛むことで白血球の造
血が促され、唾液効果とともに免疫力アップに寄与)
④ 一日8時間以上の睡眠で骨休めをする
(体を水平にして重力から解放されることで、脳と筋肉ははじめて回復モード
に入る。また、眠っている時間は血液を作る時間帯)
⑤ 太陽の光を浴びて体を温める
(太陽の光に当たると、脳をはじめ、体中の細胞内のミトコンドリアが
活性化)

以上の実践で、   
パニック障害、統合失調症、うつ病、てんかん、自律神経失調症、頭痛、偏頭痛、円形脱毛症、アルツハイマー型認知症、拒食症   
がよくなったという症例が参考書籍に紹介されています。   

  

(補足1)体への菌侵入が招く病気
上記症例に限らず、体への菌侵入が起こしていると考えられる病気は、
心筋炎、動脈硬化症、皮膚筋炎、湿疹、アトピー性皮膚炎、じんましん、膠原病、強皮症、鼻炎、扁桃炎、喘息、肝炎、胃腸炎、潰瘍性大腸炎、脊髄小脳変性症、進行性委縮性側索硬化症、リウマチ、白血病、糖尿病、腎炎、ネフローゼ、子宮内膜症、前立腺炎、橋本病、重症筋無力症
などなど多岐にわたります。   
何かすごい発見があったかのように感じられるかもしれませんが、、  
「虫歯から始まる全身の病気―隠されてきた歯原病の実態」  
ジョージ・E. マイニー著(2008年/原典は1993年)
に口内菌が体中にばらまかれることによる影響が詳細に記載されています。
しかし、このことは、一世紀近くも前に
「歯牙感染―口腔と全身 第一巻」プライス著(1923年)
に研究結果が公表されていました。
ですが、この事実が知られると困る人たちによって包み隠されてしまい、つい最近まで無視されていたとのことです。   

     

(補足2)鼻呼吸の6つの素晴らしい機能   
要約していえば、   
『肺胞で酸素がもっとも吸収されやすい状態にしてから肺に送り込み、   
身体にとって無駄なエネルギーを消費しないようにしてから身体の外に出す』   
ということになります。以下6つの機能を簡単に記載。   
(1)空気清浄器の機能   
(ホコリや細菌などの異物を除去)   
(2)吸った空気を加温、加湿する機能   
(36度まで加温され、湿度95%まで加湿される)   
(3)吐く息を冷却、除湿する機能   
(口から吐くと水分・熱を体外にそのまま捨ててしまいますが、鼻では回収   
される)   
(4)ウイルスや細菌の毒性や発病力を弱める機能   
(バイ菌やアレルギー源が肺に入らないように守ってくれる)   
(5)気道抵抗の機能   
(口呼吸より鼻呼吸は身体負荷がかかる、つまり体幹が鍛えられる)   
(6)鼻サイクルの機能   
(常に片方の鼻で息をしており、2~3時間毎に切替え、洗浄・休息)   
従って、口呼吸をすると、空気中のウイルスなどだけでなく、口の中の歯垢(細   
菌)までもが無防備に「扁桃腺」(免疫システムの最前線;補足3参照)を通過   
し(その時、体内に菌が流れ込み免疫反応が起こる)、直接肺に送り込まれます。   
この空気を処理するのに、肺は重労働を課せられることになります。   

     

(補足3)口呼吸になる「身体的」な一番の原因は?   
口呼吸の原因は、大きく分けて、次の2つがあります。   
(1)口の中の歯垢(細菌)、外からの細菌・ウイルス   
(2)口周り、舌の筋力の低下   
このうち口の中の歯垢(細菌)が口呼吸の一番の原因と考えられ、キーワードは「扁桃腺」。病気の70%はここから起こると言われていますが、口呼吸になるメカニズムは以下通り。   
①口の中の歯垢(細菌)が、唾液を介して、   
②近くにある扁桃に感染し(特に咽頭扁桃〈アデノイド〉周辺)、   
③炎症を起こし、鼻腔へと炎症が波及し、鼻詰まりが起こり、   
④鼻呼吸ができなくなって口呼吸となり、   
⑤免疫力が低下   
*猫背や姿勢の悪さも、口呼吸によって体幹の筋肉が落ちた結果と考えられるとの   
こと。   

    

(参考書籍)   
・パニック障害、うつ病は腸のバイ菌が原因(西原克成著)2012年   
・口呼吸は治る!(梅田龍弘著)2015年

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