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胃薬を飲めば飲むほど体はダメージを負う(2011.12.08.)(2018.04.17.更新)
胃には様々な食物とともに、ばい菌(*1に参考情報記載)が入ってきます。
食事のたびに胃に入ってくるばい菌の数は、三千億とも四千億とも言われており、胃液に含まれる強酸(胃酸)がその大部分を殺してくれています。つまり、外部から侵入してくるばい菌を殺すために必要だから“強酸”が出ています。
ところで、体を守るために必要不可欠な胃酸を薬で抑えてしまったらどうなるでしょうか?
答えは、胃をフリーパスしたばい菌の中に毒性の強いものがあれば、下痢や様々な病気を起こしてしまうでしょう。
しかし、【胃薬】が体に与える害はそれだけではありません。
胃酸の分泌が抑えられてしまうと、
◆消化酵素を活性化させるペプシンや塩酸が不足し、消化不良を起こします。
また十分な胃酸がないと、
◆鉄やカルシウム、マグネシウムなどのミネラル吸収が阻害されます。
胃潰瘍や胃ガンの手術を受けた人は必ず「貧血」を起こしますが、それは胃を切除したことによって胃酸が分泌されなくなったためなのです。
さらに、胃酸を抑えてしまうと、腸の中の細菌バランスが崩れ、免疫力を低下させてしまいます(*2参照)。
そのようなところに、さらに胃で食い止められなかった“ばい菌”が腸に入り込んでくるのですから、具合が悪くならないほうが不思議かもしれません。
このように、“胃薬を飲めば飲むほど”(*3参照))体はダメージを負っていきます。
では、どうしたらよいのでしょうか? 答えは簡単です。
胃薬を飲みたくなる“胸やけ”や“膨満感”が起きないようにすればいいのです。
なぜ胸やけや膨満感が起きるのかを知れば、ちょっとした心がけで防ぐことができます。
「胸やけ」は、食道に胃酸が逆流してくることで生じます。もともと食道という所は、アルカリ性になっているので、酸には弱い場所なのです。その為普段から人間は、胃酸が上がってくると、無意識のうちにアルカリ性のツバを飲み込むことで、逆流してきた胃酸を洗い流しているのです。しかし、食べ過ぎや消化不良などによって、ツバでは洗い流しきれないほどの酸が上がってくると、食道に“びらん”というひっかき傷のようなただれができてしまいます。そこにさらに胃酸が来ると、傷口にアルコールを塗るようなものですから、痛みや不快感を伴う「胸やけ」という症状が起きるのです。
胃薬を飲むと胸やけがスーッとひいていく感じがするのは、逆流している胃酸が抑えられるからなのです。
つまり、胸やけを防ぐには、胃の中のものが逆流してこないようにすればいいということです。
それには、まず暴飲暴食とタバコ、アルコール、コーヒーなどを控えることです。
そしてもう一つ大切なのが、夕食は寝る“3時間前”には終え、寝る時には胃を空っぽの状態にしておくということです。
(*1)
一時脚光を浴びたピロリ菌は全く悪い菌ではなく、胃の常在菌。
詳細はこちらに記載してありますが、
ピロリ菌の除菌治療で大変な目にあったとよく耳にしますので、理解を深めるきっかけとして目を通して頂ければと思います。
(*2)
免疫力低下のメカニズムは、以下通りです。
胃酸の分泌が不十分だと、消化酵素が活性化できず、食べ物は消化不良の状態のまま腸へと進みます。そのため本来なら腸で消化吸収されるはずの食べ物が、不消化物として腸内に残存してしまいます。人間の腸内の温度は37度近くあり、これは真夏の暑さに匹敵します。そんな環境に食べ物のカスが残っているのですから、当然のごとく腐敗・異常発酵が起きます。これにより腸内では悪玉菌が異常繁殖し、免疫力が低下してしまうのです。
(*3)
他に、制酸剤として入っているアルミニウムの問題もあります。
アルミニウムは従来、摂取しても体外に排泄されてしまうため毒性はないと言われてきました。
しかし、その後の研究で、非常に微量でも有害であることが分かりはじめ、特に神経系統に影響を与えるという指摘が増えてきました。
ちなみに、市販の胃薬にもアルミニウムが入っているものが多いですが、「アルミニウム入り」とは書いてありません。
例えば、「メタケイ酸アルミン酸マグネシウム」・・・まあこれは「アルミ」の文字が入っていますが、「合成ヒドロタルサイト」、「スクラルファート」となると、もうアルミと結び付けられる方は少ないでしょう。
余談ですが、ワクチンにも頭痛薬にもアルミニウムが入ってますし、我々が飲む水道水を浄化するための浄化処理剤としても使われています。
身近な所では制汗剤、お菓子にも入っています。
東京都健康安全研究センターは、ホットケーキやパウンドケーキを週に一個食べるだけで、幼児ではアルミニウムの摂り過ぎになってしまう場合があることを発表しています。
(参考書籍)
・病気にならない生き方(新谷弘実著)2005年