田中整体療院

トピックス(健康関連)    

  

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カルシウムだけで骨は丈夫にならない(2011.11.6.)(2017.5.1.更新)

  

カルシウムは一日600mg(成人の場合の目標値)も必要?   
「最近の人達は骨折しやすくなった。特に子供と老人が。これはカルシウム不足だ」と言われていますが、本当でしょうか?

一日の平均カルシウム摂取量を調べてみると(国民栄養の現状)、
・1947年(250mg前後)
・1955年(350mg前後)
・現在  (550mg前後)   
  
カルシウムを多く摂るようになった現代の人に骨折や骨粗鬆症が増えてきてしまった理由は、本当にカルシウム不足にあるのでしょうか?   

     

骨粗しょう症になる主な原因は、カルシウムの過剰摂取   
中国健康プロジェクトでは、乳製品も含めて動物性食品は、骨粗しょう症を予防するのに全く必要ないことが判明しました   
(1983~1988年にかけて行われた大規模な疫学調査で、欧米の医学界と栄養学会は、この研究を「健康に関する調査の歴史で最も明快で意義深い栄養学的研究」として絶賛)。   
それだけではありません。このプロジェクトの指揮を執った、元アメリカがん研究所主席科学顧問で、現コーネル大学栄養生化学教授のキャンベル博士はこう言っています。   
実に皮肉なことであるが、骨粗しょう症はカルシウムの摂取量が最も多く、そのほとんどを高タンパクの乳製品から摂取している国に多発する傾向がある。   
中国で得たデータから分かったことは、人間には現在考えられているほど多くのカルシウムは必要ではなく、野菜から十分な量のカルシウムを摂取することができるということである」   
さらに、国際的な疫学的調査で判明している事実を一つ紹介しましょう。   
世界で乳製品の消費量が最も多い国は、アメリカ、イギリス、スウェーデン、フィンランドです。世界で骨粗しょう症の発生率が最も高い国もこれら4つの国です。   
  
以下余談ですが、カルシウムの過剰摂取は骨粗しょう症だけでなく、体内で深刻な結果を引き起こします。   
なぜなら、4.【例として、牛乳によりカルシウムが悪玉化する二つの要因】   
に示したとおり、骨から失われたカルシウムの全てが体外に排泄されるわけではないからです。骨から溶け出たカルシウムは、血流に乗って、血管、皮膚、目、関節、内臓などの全身の柔組織に蓄積されてしまうのです(異所性石灰化)。   
(1)カルシウムは血管の中で脂肪やコレステロールと結合し、   
動脈硬化を引き起こします   
(2)皮膚に溜まると、シワになります   
(3)関節に溜まると、結晶となって関節炎になり、激痛の原因になります   
(4)目に溜まると、白内障になります   
(5)腎臓に溜まって固まると、カルシウム腎臓結石になります   
参考までに、牛乳などの乳製品が人間に与える影響をいくつか紹介しておきます。   
関節炎、白内障、消化の悪い食品なので消化管に負担がかかる、中耳炎などの耳の炎症、片頭痛(チーズ)、前立腺がん、呼吸器病(花粉症、喘息、気管支炎、副鼻腔炎、風邪、鼻水など)、甲状腺機能低下症、潰瘍性大腸炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍   

     

骨折しやすいのは「運動不足」も原因   
運動により筋肉・骨が刺激され鍛えられて、毛細血管が発達し骨が丈夫になるのです(新しい骨の形成が促進されます)。   
昔の人は、ジョギングやテニスなど特定の運動はしていなかったものの、電化製品や交通機関が発達していなかったために、一日の生活における運動量が今の人より多く骨が丈夫になったのでしょう。   

     

その他の大きな原因   
たばこ・アルコール・カフェイン・清涼飲料水・塩分・制酸剤・加工食品などの過剰摂取、日光浴不足、合成繊維衣料など   

     

  
以上単純に、「カルシウム摂取量を増やせば骨が丈夫になる」というのではないのです。   
  
もちろん、食べ物のカルシウムが骨に正常に蓄積されるためには、   
腸管のカルシウム吸収能力、ホルモン調節としての副甲状腺のパラソルモンや甲状腺からのカルシトニン、ビタミンC、ビタミンD、太陽の紫外線、リンやマグネシウムなどのミネラル、コラーゲンなどが関与しています。   
このいずれかに障害があれば、なんらかの骨の異常が現れることがあります。   
さらに、これらが正常に働いていも、血液中のカルシウムを骨に運ぶ毛細血管が十分に発達していなければなりません。   
  
ですが、まずはカルシウム不足ではなく、カルシウムの過剰摂取になっていないかチェックされてみてはいかがでしょうか。   

     

(補足)甲状腺起因の自己改善情報
私の周りに骨粗鬆症の方がいないので効果の確認を取れていない情報です。しかし、甲状腺起因の場合に可能性があるため参考までに記載します。

骨粗鬆症はカルシウムが足りないから、いっぱい摂ればいいかというと、そうは単純ではありません。   
仮に腸から吸収されない状態であることが原因である場合、いくらカルシウムを摂っても排出されてしまうだけです。   
では、吸収されない原因は何かと言えば、一つはホルモンです。ホルモン異常です。つまり、ホルモン分泌に関わる甲状腺の活性化が一つの答えです。

そして、活性化させる方法は、「ノドぼとけ」をなでるだけ。

ノドぼとけを毎日150回なでてください、やさしく。   
毎日150回を2回に分けてなでてください。   
このやり方が合えば、一ヶ月ほどで変化が出てきます。   
(以上、「ヘルス&ハピネス」佐田欣夫著(1997年6月発行)からの引用)

  

(参考書籍)   
・スリムになって若返る7つの発見(ハービー・ダイヤモンド著)1998年   
・ウソが9割健康TV(三好基晴著)2007年   

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