田中整体療院

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食の質を上げるポイントは?(2011.10.14.)(2017.1.21.更新)

  

最初に答えを書いてしまいますが、“油脂”、“砂糖”だらけの食生活を見直す。

これが、食の質を上げるに際し、いの一番に理解しておくべきポイントです。
これだけに気をつけて、あとの些細なことは気にしない。

と言いましても、今の自分の食生活が、油脂、砂糖だらけと気付いていないかもしれないので以下に補足説明していきます。

食事にあまり気を使っていない人ほど、
『油脂』をたくさん食べている傾向にあります。

それはどうしてなのでしょうか?

『油脂』には、素材の悪さをごまかす、という便利な働きがあるのです。
多少、味の落ちる素材でも、油脂まみれにしてしまえば、なんとなく油脂自体のコクや美味しさで食べられてしまうものなのです。

例えば、誰も、新鮮な寒ブリが手に入ったら、それをいきなりフライにしようとは思わないですよね。

まずは、素材の味や香りや歯ごたえを楽しむために、生で食べたいと思うはずです(素材で食べられるものは油脂でごまかす必要がない)。

ですから、魚などは、   
最も新鮮な美味しいものは『刺身』で食べます。   
それよりも少し鮮度が落ちてきたら『焼く』、   
さらに落ちたら『煮る』、   
ますますダメになってきたら『天ぷら』、   
それでもダメなら『フライ』、   
最後は『フライ』に『タルタルソースをかけて』、   
となるわけです。

これ、どういうことか分かりますでしょうか?

油脂まみれにすればするほど、素材の味は分からずに、油脂の美味しさで食べられ
てしまう、ということなのです(同じ食材でありながら、『刺身』→『焼く』
→『煮る』→『天ぷら』→『フライ』→『フライにタルタルソースをかけて』   
と油が使われるに従い食の質が落ちていき、“油脂の美味しさ”で食べている   
・・・ということに気づかれていましたか?。
また、油脂まみれの総菜などは、素材で勝負できないような材料を使っている
ことが多いと言えます。安いコンビニ弁当など、だいたい、フライが入ってい
ますよね。揚げ物が入ってないものなど、ほとんどないと思います)。

  

では、この影響がどういうところに出てきているのでしょうか?

最も端的に表れているのは、長寿大国沖縄の平均寿命や死亡率に劇的な変化が出て
きています。
特に50歳以下の男性の死亡率に現れており、軒並み全国平均を上回っています。
また沖縄男性の実に46.9%が肥満だと言われています。

なぜ、こんな事態になったのでしょうか?

それはご存知の通り、戦後アメリカ食文化が入ってきたことに起因してます(今のアメリカでは、ずいぶんと見直されてきたようですが、日本では悪い状態がそのまま維持されています)。

具体的に言えば、ご飯を食べる量が激減したことにあります(それが全てではあり
ませんが…)。
つまり、それに代わってカタカナ主食が一気に増えました。カタカナ主食はそれ自体で大量の砂糖と油脂にまみれており、副食も砂糖と油脂まみれ、という傾向が非常に強いのです。

さらに問題なのは、カタカナ主食が砂糖と油脂まみれだという『認識がない』ことなのです。

例えば、朝食は大事だからと、毎朝パンを食べている人は少なくないでしょう。
でも、考えてみてください。通常口にしているふわふわの食パン。
あれは、ほんのわずかな小麦に、砂糖や油脂を加えたものです。当然、様々な
添加物が使われたものも多いのです。さらに、この食パンにバターや食べるプ
ラスチックと言われているマーガリンを塗って、ジャムを塗って・・・・と
やっていたら、それはもう、主食どころではなく、砂糖と油脂を食べているよ
うなものです。ほとんど、お菓子なのです。
しっかり食事を取ったつもりでいるけど、砂糖と油脂を取ってるだけで、
肝心な“でんぷん”がほとんど摂取できていないのです。

さらに、女性によくあるパターンとしては、美容のためにと、油脂・砂糖を含んでいるドレッシングで びちゃびちゃになった僅かな生野菜をかじってみたり、整腸作用があるからとヨーグルトを食べてみたり、 さらにはビタミンを取るためにフルーツも食べて・・・と、美容と健康のためと思ってのことが、 朝から油脂と砂糖ばかりを胃袋にせっせと詰め込んでいる・・・

つまり、しっかりした主食を食べて食事をとっているつもりが、逆に「でんぷん」と「砂糖と油脂」のバランスが大きく崩れて、食事の土台がおかしくなっている人が非常に多くなっているのです。

『あなたはご飯を食べていないんですよ』   
『お菓子を食べているんですよ』   
『ご飯抜きの天ぷらを食べているみたいなもんですよ』   
と言っても、なかなかピンとこない・・・

体を壊して初めて、自分の食事のおかしさに気づき、もっと早くに改善しておけば、と悔やむ人が増えているのです。

それから、砂糖・油脂まみれの食事に匹敵するほどの大きな問題が、サラリーマンの夕食(時間帯)です。
夕食というのは、午後6時ごろに取るもののことをいいます(帰宅してから9時ごろに食べるものは、時間帯からいって夜食といいます)。

現代の生活で6時に夕食を取れる人はほとんどいないですが、帰宅して夜食を取るまでにつなぐものは、夕方6時ごろ、空腹を紛らわせようと口にする甘い缶コーヒー。これが実は夕食という位置づけになっている人が非常に多いのです。

しかし、疲れた脳にとって最大のご褒美は甘みがもたらす甘美な快楽。甘い缶コーヒーの誘惑は断ち切りがたいものがあります。でも夕方の缶コーヒーは、実は無自覚に体内に吸収している砂糖の点滴。これは、糖尿病への特急キップ(と指摘している専門家がいらっしゃいます)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちょっと簡潔にまとめられそうにない内容と気付いたので、どうすればよいかという食バランス改善ポイントを以下に転記して終わりに致します。

【男性のための5つのポイント】
●朝のパン食をやめ、ご飯にする。フライパンを使わない食事内容にする。   
●夕方の缶コーヒーをやめる。   
●夕方に甘栗、のり巻きなどのでんぷんを口にする。   
●居酒屋では主食は食べない(食のサイクルをいい状態に保つため)。   
●遅い時間に帰宅するなら帰宅前に食事を済ませる。

【女性のための5つのポイント】
●朝のパン食をやめ、ご飯にする。フライパンを使わない食事内容にする。   
●一日2回は、ご飯を食べるように心がける。   
●夕方に甘栗やバナナなどのでんぷんを口にする。   
●夜、飲むならオヤジの多い店にし、遅い時間になったら主食は食べない   
(毎日のように飲みにくる常連の中年男性を意識しているので、油脂抜きの   
メニューが豊富なことによる)。   
●できるだけカタカナ主食を避ける。

     

(参考書籍)   
・美味しい食事の罠(幕内秀夫著)2007年

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