トピックス(健康関連)
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D.腸についての参考情報
E.貧血、あるいは隠れ貧血ではありませんか?
*いっそのこと玄米にしてしまおうという方は、こちらをご覧ください。
ごはんを食べる量を減らし過ぎていませんか?(2013.08.30.)(2017.02.03.更新)
医療機関に来る若い女性の昼食は、
●菓子パンとジュース
●サンドイッチと牛乳
●ヨーグルトとサラダ
●カップに入ったパスタ
などです。男性との差は、「ごはん(お米)」を食べているかどうかに過ぎません。たかがそれだけの差なのですが、その差はとてつもなく大きいのです。そのことに若い女性はほとんど気づいていません。
以上がここで一番お伝えしたい大事な情報です。しかし、それだけでは物足りないものがあるかと思いますので、その他に気づいていないと思われることを下記本からいくつかピックアップします(詳細は、書籍をご覧ください)。
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「ごはん美人のススメ 女性のための粗食生活」幕内秀夫著(2006年3月)
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◆「パンを主食にする」から加工品だらけになり、食品添加物の心配も大きくなり
ます。
◆ごはんもパンもスパゲティもラーメンも「同じ炭水化物の供給源」という教育が
なされていますが、とんでもない間違いです(ごはんの方がよい)。
◆ごはんは量のわりにはカロリーの少ない食品です(お茶碗一杯約250kcal)。
昔の日本人は、ごはん(雑穀含む)を三合も五合も食べていたと言われますが、
太った人は滅多にいませんでした。
恰幅がいいのは、おかずをたくさん食べられる旦那衆でした。太る原因は、ごは
んより「おかず」なのです。現代では、「間食」と「飲料」もクセモノです。
ごはんを怖れるより、“ごはん以外のカロリー”を怖れて下さい。
*お米などの腹持ちが良い物を敬遠すると、その不足を補うために知らず知らず
に余計な物、また不規則な時間に何かをつまんでしまいがちです。
そうなると何をやっているのかわからなくなります(補足②参照)。
ちなみに、お米に含まれる炭水化物(糖質)は、エネルギーとして消費されや
すく、体内にはあまり残りません。脂肪になりにくいんです(例えば、こちら
を参照ください)。
ですから、お米を敬遠する必要はないのですが、様々なケースがあります。
例えば、糖尿病改善で一時的にごはん摂取量を抑えたり、食べる順番を変えた
りしないといけない場合もあります。
また、人間の体は、2つのエンジンで動かされており、個人差はあるものの、
50歳を境に切り替わるとのこと。具体的には、
・50歳未満は、糖質をエネルギーとする解糖エンジンがメインで動く
・50歳以上は、酸素をエネルギーとするミトコンドリアエンジンで動く
ということなので、年齢によってごはんを食べる量を変える必要がありそうで
す(50歳からは「炭水化物」をやめなさい[藤田紘一郎著])。
他、太りやすい体質だとか、摂取カロリーを減らしているのに、全然やせない
ということを時々耳にしますが、これは単に
・腸にトラブルを抱えている
・異性化糖(ブドウ糖果糖液糖)たっぷりの清涼飲料水をよく摂取している
・夕食を食べてから就寝まで3時間の時間を空けられていない
・ここに挙げている他の項目要因(パンを主食にしている・・・)
などなど、大事なポイントがクリアされていないために、太りやすい、中々や
せないとなっていることも多々あります。
ごはんを減らせば解決する問題ではないのに、原因を取り違えてどうにかしよ
うとしていることもあったりです。これだけで一つのテーマになる内容なの
で、この辺で切り上げますが、まずは、ごはんより「おかず」に注目してみて
下さい。
◆日本で市販されている食パンを手でにぎってみればわかりますが、ピンポン玉く
らいまで小さくなってしまいます。精製された真っ白の小麦粉を使い、イースト
が使われているのでフワフワに膨れています。そのため、小麦粉はわずかしか含
まれていません。
欧米では精製しない小麦粉、いわゆる全粒粉、発酵剤もイーストでなく昔ながら
の酵母が使われた、茶色でどっしりと重みのあるパンがたくさん販売されていま
す(日本のものは食パンであっても砂糖、ショートニング、マーガリンなどが使
われており、「まったくの別もの」)。
◆パンにはどんな野菜が合うでしょうか?
たいがい生野菜のサラダか野菜炒め程度ではないでしょうか。少なくとも、パン
にタケノコやウド、セリ、レンコン、大根を食べる人はめったにいません。ラー
メンや焼きソバなども、モヤシやキャベツ程度しか合わないのです。
季節感のある野菜は、ごはんにしか合わないのです。これは野菜に限ったことで
はありません。魚介類なども食べられるものの種類が減っています。パンにはサ
ンマの塩焼きも秋鮭もサバの味噌煮も合いません。合うのはツナ缶、白身魚のフ
ライ、マリネ程度なのです。
◆サラダボールいっぱいの生野菜、たくさんあるようにみえますが、それをゆでて
手で絞ったらピンポン玉ぐらいの大きさになってしまいます。その程度しか野菜
を食べていないことになります。
むしろ、マヨネーズ、ドレッシングなどの「油脂類」で満腹にしているといった
ほうがいいでしょう。朝から「天ぷら」を食べているようなものです。
◆これまで私たち日本人は、砂糖も油脂類も、食品添加物も含まれない、「最もき
れいな炭水化物」で胃袋を満たしてきました。副食に油や砂糖があったとして
も、白いごはんがあったから、それらのとりすぎにはならなかったのです。その
ため、肥満や高脂血症、糖尿病などは極めて稀な病気だったのです。
◆食生活で最も大切なことは、ごはんをきちんと食べることです。
といっても、三回ごはんを食べるほど体を使っている人も少ないかもしれませ
ん。与えられたライフスタイルの中で、一日に「二回」は白いごはんを食べる
ようにしたいものです。白いというのは、チャーハンやピラフ、カレーライス
などではなく、油や砂糖が使われていない“ごはん”という意味です。
(補足①)
白いごはんを食べることは大切ですが、さらに栄養価の高い「玄米」にするのは注意が必要です。というのは、酵素阻害物質である“アブシジン酸”、ミネラル吸収障害を起こすと言われている“フィチン酸”、が含まれているためです。これらの働きを消失させないと安心して食べられません。
その方法はというと、いたって簡単、水に一定時間つけておくだけです。通常は12時間(冬は24時間を目安に)寝かせ、そのまま炊けばOKです。詳しくは、こちらをご覧ください。なお、美味しくいただくには、“寝かせ玄米”という方法もあります。詳しくは、「好きなものを食っても呑んでも一生太らず健康でいられる寝かせ玄米生活」(荻野芳隆著)などをご覧ください。圧力なべを使わずとも美味しくできて好評です。
(補足②)
「ご飯を食べると太る」という勘違い情報がインプットされているためかもしれませんが、一日三食合わせて一杯にも満たない量しかご飯を食べてない方が結構いらっしゃるようです(確かに食べすぎたり、夜遅くに食べると太る原因となりますが、普通に食している分には、そんなことはありえません)。
長期にわたってこのような食事の仕方がまねくリスクについて、下記書籍から一部引用します(詳細は、書籍をご覧ください)。
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「間違いだらけの食事健康法」崎谷博征著(2013年6月)
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炭水化物を摂取制限した食事では、“短期間”でみると体重減少、インシュリン感受性の改善、血液中の脂質の正常化に貢献します。
しかし、炭水化物制限で減らしたカロリーを補う方法として、加工肉、脂肪の多い肉や乳製品を摂取すれば、長期的には様々な健康障害が出てきます。
なかでも問題となるのは、アトキンス・ダイエット(=極端な炭水化物摂取制限食のことで1日あたり20g)のような制限をした場合、「質の悪い」「腸に負担のかかる」肉類や乳製品の摂取がどうしても多くなり、体への大きな負担となります。
また、炭水化物制限食で短期的に認められる体重減少は、筋肉や肝臓での糖の貯蔵の減少と体内の水分量の減少によるものと考えられます。これは決して健康的な体重減少ではありません(肝臓にもかなりの負荷がかかります)。
さらに、アトキンス・ダイエットのような極端な制限食では、炭水化物の糖をエネルギー源にして利用することができないため、蓄積脂肪を分解してエネルギーを取り出すことになります。脂肪を分解して利用する状態が長期的に続くと、詳細説明は省略しますが、血液が極端に酸性にふれる病態、「ケトアシドーシス」になります。これを放置していると、意識障害が起こり、やがて死に至ります。その他、頭痛、筋肉のけいれん、便秘、下痢などの腸の異常が起こると報告されています。更に、認知機能や感情面にも影響が出てきます(認知機能の低下と、特に女性でイライラ感、抑うつ症状などが出てきやすくなります)。
以上簡単ですが、偏った摂取制限をするリスクは、取り返しのつかない事態を招くことがあります。