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体調が悪くなると出てくる「ヘルペスウイルス」(2017.2.20.)
ヘルペスウイルス(HV)は、一度感染すると生涯にわたり感染が持続するので厄介です。そのために何度となく苦しめられます。
HVは、動物を合わせると100種類以上が同定されているようですが、ヒトを自然宿主とするHVは8種類あります。
それぞれの特徴について、簡単に説明致します。
◆HVタイプⅠ
口内炎や顔面神経痛の原因になったり、風邪をひいたときなどに口唇に水泡が
できたりします。
しばしば、背中や肩、腰の痛み、手のしびれなどの原因になります。
精神的にイライラしているときに起こりやすい傾向があります。
◆HVタイプⅡ
腰椎周囲の神経節に潜んでいて、生殖器などに感染を起こしたり、腰痛・背部痛
・上下肢のしびれの原因になったりします。
お産の時に産道で感染することが多いのが特徴です。
大半の人は潜在感染状態にあり、体調を崩したときなどに、様々な症状の原因と
なります。
◆HVタイプⅢ
子供が罹患する水ぼうそうは、このヘルペスによるものです。大人になってから
かかる帯状疱疹も同じです。
神経節の細胞に潜んで、免疫力が低下した時などに、神経に沿って帯状に水疱が
できます。痛みが非常に強く、夜眠れないほどです。
◆HVタイプⅣ
伝染性単核球症(主に口から感染するのでキッス病とも呼ばれる)の原因にな
るウイルスです。
高熱と共に首のリンパ腺が腫れ、肝臓、脾臓が障害されますが、多くは比較的
短期間で治ります。
◆HVタイプⅤ
サイトロメガロウイルスとして、多くの病気に絡んでいます。
心身ともに健康な時には影響ないのですが、疲労やストレスがたまって免疫力が
低下しているときに一気に広がり、多様な症状を起こします。慢性疲労症候群の
原因の一つとしても知られています。
疲れやすい、根気がない、集中力がない、痛み、しびれなどの症状が出ます。
◆HVタイプⅥ、Ⅶ
子供の突発性発疹の原因として知られています。突然、高熱が出て、三日ほど
続き、熱が下がるとともに全身に発疹が出る病気です。
◆HVタイプⅧ
カポジ肉腫関連ヘルペスとして知られています。
以上の通り、ヘルペスウイルスは多くの病気に絡んで多様な症状を引き起こします。
●手足がしびれる
●身体がだるい
●疲れやすい
●肩や腰が痛い
●動悸がする
●お腹が張って痛い・・・
どれもありふれた症状です。
それが長く続くとき、治療してもなかなか治らないとき、ヘルペスウイルスの感染を疑ってみる必要があります。
(補足)
帯状疱疹ウイルス(HVタイプⅢ)が発症や症状悪化に関係していると考えらえる頭と耳の病気は、
三叉神経痛、後頭神経痛、顔面神経麻痺、片側顔面けいれん、アロディニアを伴う片頭痛、群発頭痛、突発性難聴、メニエール病、前庭神経炎、視神経炎、帯状疱疹後神経痛、耳鳴り、難聴、めまい
などがあります。
(参考書籍)
・身体はなんでも知っている(堀田忠弘著)2007年
・頭痛、めまい、耳鳴り、難聴は治せる(清水俊彦著)2008年)